魔女の血族 オリジナルウィッチ 西野花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)浅葱祥平(あさぎ しょうへい)…大学准教授。魔女研究の第一人者。
(受)宇市司(ういち つかさ)…大学生。英文科1年。蒼色の瞳。
<あらすじ>
魔女の家系に生まれた司は、幼い頃にその力を封じられていたものの、司が大学で密かに憧れていた准教授・浅葱によって再び目覚めさせられてしまいます。浅葱の執着とそれにより乱れる自分の身体に困惑した司は、自身のルーツを探ろうとひとりで行動を起こします。
<感想>
2014年のアンソロに掲載されていた短編『オリジナルウィッチ』と、書き下ろし『魔女の血族』が収録されています。シリーズ名を聞いただけで「あの三角木馬」のシーンが今でも頭に浮かぶほど、アンソロ短編を読んだときの衝撃は忘れられません。
魔女の力を受け継ぎ、瞳の色が蒼い司。幼い頃にクロアチア人の祖母によりその力は封じられていたものの、大学准教授で魔女研究の第一人者・浅葱によって愉悦を与えられ、力を目覚めさせられてしまいます。魔女としての司に執着する浅葱のプレイは痛くはないけれど激しく、「快楽の拷問」と呼ぶにふさわしい濃厚さでした。
魔女の血のなせる業なのか、最初の絡みから司は浅葱を受け入れているように見えます。しかし、我に返ってみればやはり困惑が襲ってくるようで、司は自分のルーツを探ろうとなんだか怪しい組織と繋がってしまいます。おいおい大丈夫か……と心配になりつつも、そういえば浅葱のときも司はあっさりとその術中にはまっていたのを思い出し、このあたりから脇の甘い司が急にかわいらしく見えてきました。
モブ姦(本番は未遂)で登場した拷問道具は普通に怖かったので、浅葱が助けに来てくれてよかったです。ここからさらに力が暴発した受を攻が宥める、という展開には大変萌えました。しかもそれは司の浅葱への信頼があってこそ、な唯一無二感。こういうのに弱いので、次作でもそんなシーンがあったらいいなあと期待しています。
<オススメ要素>
・魔女研究の第一人者×魔女の血族。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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