<登場人物>
(攻)弐式有生(にしき ゆうせい)…討魔師。本家の次男。眷属は白狐。24歳。(受)山科慶次(やましな けいじ)…半人前の討魔師。眷属は子狸。20歳。
<あらすじ>
有生と恋人になった慶次は、初デートをすべく免許を取得し、有生を誘います。念願の初デートは慶次にとっては黒歴史となったものの、仕切り直して伊勢神宮へ行くことに。そこで願い事をした慶次は、叶えてもらうかわりに神様に試練を与えられます。<感想>
『眷愛隷属―白狐と狢―』、『きつねに嫁入り―眷愛隷属―』、『狼に捧げたい―眷愛隷属―』(長男のお話)、『狐の告白 狸の添い寝 ―眷愛隷属―』に続くシリーズ5作目です。4巻でついに恋人になってくれた有生と慶次、今回は宿敵との対決はお休みで、ふたりが恋愛面や討魔師としての試練を乗り越えつつ絆を深め成長していく姿をじっくり堪能できました。意外にも有生がとても素直になっていて、すごくかわいかったです。カップルになったからには、と暴走気味の慶次に対し文句を言いつつもついてきてくれるし、自分の気持ちもちゃんと言葉にしていて、付き合いたての恋人な感じが溢れ出ていました。子狸と一緒に何度もにやにやしてしまいます。そういえば有生って年上だったんだと改めて思い出しました。
体先行だったふたりの絡みが濃くも甘さが増してきているのも見応えがありました。もう当たり前に獣耳が出ているふたり、特に有生は雰囲気が柔らかくなるにつれて狐耳がよりしっくりしてきたように感じられました。彼らが今よりもギスギスしていた頃は私は獣耳に癒しを求めていたものですが、今回はかわいい狐と狸がじゃれ合っているようにも見えて楽しかったです。
あとは柚が元気そうで安心しました。相変わらず有生にはタスマニアデビル呼ばわりされていて、普通に仲が悪いのがなんだか微笑ましいです。やっぱり有生が優しいのは慶次限定なんだと再確認できるので、柚が出てくるとワクワクしてしまいます。
気になるキャラも頭角を現してきたりと、お話のこれからにも期待が高まります。中でも如月さんは良い糸目でした。イラストでも迫力ある眷属がお似合いで、今後の登場が待ち遠しいです。
<オススメ>
・シリーズ5作目。<関連作品>
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夜光 花/笠井 あゆみ リブレ 2021年09月17日頃
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狐がひとりじめ―眷愛隷属― 夜光花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】
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