鬼とアクマの共同性活 /ねてる 【漫画感想】
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<登場人物>
鬼塚(おにづか)…会社員。怖い顔。
イツキ…男のサキュバス。
シブヤ…悪魔。魔役所東京支部納税課。
<あらすじ>
職場の近くに引っ越してきた鬼塚は、部屋に棲みついていたサキュバス・イツキに「でていけ」と迫られるも、鬼塚のあまりの強面にイツキの方が怖がってしまいます。鬼塚の精気を吸ってやろうと奮闘するイツキでしたが、男の体ではうまくいきません。
<感想>
かわいい悪魔と、悪魔より怖い顔の人間のお話でした。他に類を見ない独特の世界観が構築されていて、個性あふれるキャラクターたちはあまり多くは語りませんがそれぞれに抱えているものがある雰囲気です。いつでも楽しいやりとりが繰り広げられていて明るく楽しく読める中、実はけっこういい話だと気づかされる瞬間が何度かあり、その度にはっとさせられました。
イツキはサキュバスらしいエッチな服に身を包みつつも上着は半纏、一生懸命鬼塚を誘惑しようとする姿がかわいいです。ところが鬼塚にとってはイツキは弟のような子供に見えていて、イツキがどんなにがんばってもなかなか誘惑の効果は出ず。
はじめは棲家をめぐって鬼塚を服従させるのが目的だったイツキでしたが、役所から来たというシブヤが現れたのをきっかけに事態が大きく動きます。シブヤは悪魔税を滞納した悪魔をブタにしてしまうかなりヤバイお方で、彼がブタにハアハアする様子はどうしてもおもしろくて笑ってしまうのですが、一番怖いのはきっとこの方なのではないでしょうか。
ラスト近くはびっくりするくらい切なくて泣きそうになりました。でもその先に大きな幸せが訪れてくれて、心からふたりを祝福したくなります。おそらくはお互いに孤独を抱えていた者同士、幸せを育んでいってほしいです。
鬼塚とイツキは攻受はっきりするところまでは絡んでいない……ような気がするのですが、エッチなシーンはいっぱいあって、本当に最後までしてなかったっけ?と何度も見返してしまいました。個人的には、2話冒頭でイツキの太股の間からのぞいていた鬼塚の顔がとびきり怖くてお気に入りです。
<オススメ要素>
・顔の怖い人間とかわいい悪魔の共同性活。
<関連作品>
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・スピンオフ
(感想記事はこちらです)
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