世界一初恋 ~小野寺律の場合16~ /中村春菊 【漫画感想】
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16巻は『小野寺律の場合』№30、№31、『木佐翔太の場合』№10、『清宮尚の場合』(描きおろし)が収録されています。カバー下漫画は尚が高野さんを「サガセンパイ」だと知った日のお話が2Pでした。
『小野寺律の場合』(表題作)
<登場人物>
(攻)高野政宗(たかの まさむね)…丸川書店エメラルド編集部の敏腕編集長。
(受)小野寺律(おのでら りつ)…丸川書店エメラルド編集部の新米編集者。
清宮尚(きよみや なお)…写真家。律が留学していたときの友人。
<あらすじ>
倒れてからの記憶があやふやな律は、高野に何も話せないまま出社。このままでは今までと何も変わらないと考え、ついに高野に話をする機会がほしいと伝えます。しかし、社長命令により急遽高野の京都出張が決定。その間、律は尚と話し合い同居の解消に至ります。
<感想>
尚がとうとう強硬手段に出てきて焦りましたが、そこはきっぱり男を見せてくれた律っちゃん。尚自身も「化けの皮はがれて情けねー姿」を晒してしまったと言っていますが、それでも律っちゃんにとってはつらい時期を支えてくれた恩人で親友であることは変わらないのですよね。
去り際ギリギリまで食い下がってきた尚でしたが、結局は高野さんにまで期待を抱かせてしまう立派な当て馬を成し遂げてくれました。尚の心情は描きおろし「清宮尚の場合」で語られていて、これはこれで切なくなります。尚自身が悪い人ではないのはわかるので、彼にもいつかきっといい相手が見つかることでしょう。
肝心の本編も、ついに、ついに律っちゃん告白か!?の流れから、まさか高野さんから待ったがかかるとは。この先延ばしはもはや神業といっていいのでは。高野さんのちょっと余裕ありげな表情が戻ってきて、心の底からほっとしました。
『木佐翔太の場合』
<登場人物>
(攻)雪名皇(ゆきな こう)…美大生。ブックスまりものアルバイト。22歳。
(受)木佐翔太(きさ しょうた)…丸川書店エメラルド編集部の編集者。31歳。
<あらすじ>
描いた絵が本になって出版されていた雪名。初めて絵の仕事をしてお金が入った雪名は、二人で旅行に行きたいと木佐を誘います。
<感想>
木佐さんの知らないところで賞を取り、本の出版までされていた雪名。しかもその絵本の作者が……!! さすが、うさみ先生は仕事の幅が広くていらっしゃいました。
もともとどちらも忙しくてすれ違いがちなふたりではありますが、木佐さんが振り回されているようで年上の魔性は健在なのがやっぱり萌えます。木佐さんかわいい。王子様相手にさらに強欲になっていく姿をぜひ見せてほしいです。
<オススメ>
・「完全に恋に堕ちるまであともう少し」
<関連作品>
・シリーズ
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