純情ロマンチカ26 /中村春菊 【漫画感想】
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『純情ロマンチカ』(表題作)
<登場人物>
(攻)宇佐見秋彦(うさみ あきひこ)…ウサギさん。超有名小説家。
(受)高橋美咲(たかはし みさき)…大学4年生。丸川書店に内定。22歳。
<あらすじ>
美咲は兄・孝浩と二人きりでの話し合いを約束し、宇佐見と旅行に出かけます。旅行中に宇佐見への気持ちを改めて確信し、孝浩にすべてを話すと決めた美咲。しかし美咲が自分で告げるよりも先に、宇佐見との関係を孝浩に知られてしまいます。
<感想>
泣きました……。兄への報告はまだできない、が続いていたので、今後もそんな感じでゆるっといくのもいいんじゃないか、なんて思っていました。今回もウサギさんと夢の寝台列車は楽しそうで、宇佐見家大集合の図にいつもの雰囲気を味わい、完全に油断していました。
いやまさか本当に美咲とウサギさんの関係が孝浩に知られようとは。しかも絶対に言い逃れのできない形で……。ただその後にちゃんと話し合いができたのには胸を撫で下ろしました。美咲くんが一生懸命に気持ちを伝える姿にハラハラした分、そのあとで孝浩が静かに語る様子がしみます。私はここで号泣しました。
正直にいうと、身内に何もかもを正直に話す必要はないのではくらいに考えていたんです。でも、美咲にとって孝浩はたった一人の家族。そんな大切な兄に、ずっと一緒にいたい人(しかも孝浩の親友)のことも言えないのはやはりつらい。孝浩が選んだ場所、買ってきてくれた思い出のオムライスまん……ああ泣ける。
孝浩もすぐに答えは出せずとも、きっと大切な弟を全否定とはならないと思います。真奈美さんやウサギさんの根回し(?)が効きましたね。薫子さんも心強いお言葉をありがとうございます。
美咲がまたひとつ強くなった、記念すべき26巻。長く追いかけてきたシリーズに、またさらに愛着が湧きました。
『純情センチメント』
<登場人物>
伊集院響(いじゅういん きょう)…売れっ子漫画家。「ザ☆漢」の作者。
柳瀬優(やなせ ゆう)…プロアシスタント。
<あらすじ>
ずっとファンだった漫画家・伊集院響のアシスタントとして自宅に通うようになった柳瀬。仕事明けの食事で酔ったふたりは、互いに自分の失恋を打ち明け意気投合。勢いのまま一夜を共にします。
<感想>
最初はロマンチカの衝撃を引きずりながら読んでしまい、「こちらは平和そうでなにより」なんて印象だったんですが、もう一度見直してみたらこっちもすごい進展してました!伊集院先生は嵐のように過ぎ去っていった記憶なのに対し、柳瀬はなんだかずっと切ない未練を引きずり続けてきたような。
このふたりにフラグが立った時はそれはもう驚いたものの、いざ一緒にいるのを見たら意外と気が合うみたいでほっこりしました。柳瀬にようやく春が来るのですね。よかった。
今後はこちらに吉川先生やトリも登場したりするんでしょうか。2つのシリーズを繋ぐ組み合わせとしてはかなり深いと思われるので、今後の展開がますます楽しみになってきました。
<オススメ>
・兄に報告。
<関連作品>
・シリーズ
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