孤高けものとおバカヤンキー /ひじき 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)三毛島マオ(みけじま まお)…転校生。獣人。オスの三毛猫。

 (受)猪田凪(いのだ なぎ)…高校生。人間。おバカヤンキー。


 (攻)和樹(かずき)…高校生。凪の友人。

 (受)優(ゆう)…高校生。凪の友人。純粋。


<あらすじ>

 ヤンキー高校生の凪は、公園でいじめられていた子猫の小学生を助けようと獣人に喧嘩を売り、逆にやり返されてしまいます。子猫の兄・三毛島にも誤解され散々な目に遭いますが、その日凪のクラスに三毛島が転校生としてやってきます。


<感想>

 今までに読んだことのあるひじき先生の作品とは雰囲気が違ってびっくりしました。見た目はまんまケモノな獣人さんたちですが、中身は立派な人間。そこに動物の本能を持ち合わせたかわいい人たちでした。

 態度だけなら常にツンツンしていて俺様な三毛島。自ら人を遠ざけるような険悪なムードをふりまいておいて、ひとりで猫っぽさ全開なのはたまらないです。学校の掲示板で爪とぎしたり、教卓でごめん寝していたり。これは和みますね。私のクラスにもいてほしかったです。

 三毛島の本能と特殊な生い立ちはなかなか理解されるものではないと思いますが、同じくつらい経験のある凪だからこそ、寄り添えたのかもしれません。自分はバカで弱い自覚がありながら、何かあったら助けてやると断言できる凪は強い。なんて頼もしいのでしょう。

 巻末の描き下ろしはラッブラブで、優にも言われていましたが凪が通い妻のようでニヤニヤが止まりません。とはいえふたりはまだ高校生。三毛島はここからさらなる執着攻へと成長の予感がします。

 もう一つ、凪の友人の和樹×優の短編が収録されていました。タイトル「ダチ編」を見た瞬間、もしかして最初から付き合ってた!? なんて考えてしまいましたがそういうわけではなかった様子。なんだかんだいいつつ、このままお互いにズブズブとハマっていきそうなおふたりでした。


<オススメ要素>

・学ランぼっち猫獣人×喧嘩は弱いおバカヤンキー。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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