<登場人物>
(攻)三雲高虎(みくも たかとら)…日向埼領主。戦場では「鬼神」と呼ばれるほど強い。26歳。
(受)空良(そら)…高虎の妻。伊久琵で領主の息子として生まれたが、姉の身代わりで嫁に出された。20歳。
<あらすじ>
日向埼の領主となった高虎のもとへ、かつてともに戦った伏見から海賊団との交渉に手を貸してほしいと要請が届きます。伏見に赴いた高虎に対し、海賊団は交渉役として空良を指名。反対する高虎を宥め、空良は供と二人きりで交渉に出向きます。
<感想>
『そらのだいじな旦那さま』、『そらのいとしい旦那さま』、『そらの誉れは旦那さま』に続くシリーズ4作目です。まず表紙イラストが素敵で声が出ました。ふたりが同じ方を向いていらっしゃる……! これまでのお互いだけを見ている感じも大好きですが、今は固く手を取り合い未来を見据えている雰囲気に感激しました。
読むたび、健気に生きることって大切なんだなと思わせてくれるこちらのシリーズ。今回も私にとっては心が洗われるような、ありがたいお話でした。初期から登場し続けているキャラクターたちがそれぞれ成長していて、親戚を見守っているような気持ちになれます。
前回、高虎空良夫妻が隼瀬浦を離れてしまってかなり驚いたのですが、新天地・日向埼でも仲良く暮らしている様子で安心しました。海賊や外国人、他国からの嫌がらせにもめげずに立ち向かう空良がたくましく頼れる存在になっていて嬉しくなります。以前は空良を戦場に行かせたくない高虎への共感の方が強かったものの、いつのまにか高虎が過保護な旦那さまに見えてきて、そんなところにも空良の成長を感じました。「鬼嫁」の名もそれほど外れていないのではないでしょうか。こんなにかわいい鬼嫁さま、きっとみんな大歓迎です。
あとがきでも触れられていますが、高虎と空良のふたりはいつでも盤石。長く続くシリーズで、こんなにも絆が揺らがない組み合わせは珍しい気がします。最初から最後まで深く愛し合っているのが伝わってきて、ずっと幸せな気持ちのまま読めました。
<オススメ>
・シリーズ4作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
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そらのいとしい旦那さま
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野原 滋/サマミヤアカザ 幻冬舎コミックス 2019年10月17日頃
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そらの誉れは旦那さま
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野原 滋/サマミヤアカザ 幻冬舎コミックス 2020年09月17日頃
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