愛を食べて生きている 上 /芽玖いろは 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)タナカイオリ…カナメの疑似パートナー。旧式の専門家。見た目はチャラい。

 (受)スズキカナメ…遺伝子工学研究員。眼鏡。


<あらすじ>

 リモート化が徹底され、性交渉による繁殖が根絶した世界。旧式に戻すプロジェクトの被検体に抜擢された遺伝子工学研究員のカナメは、疑似パートナーに選ばれた専門家・イオリを頼り旧式習得に挑みます。


<感想>

 舞台は、科学が進み、時にはシリアスな単語も出てくる世の中。ですがそんな社会を変えようと奮闘するのは萌のたっぷり詰まったかわいい人たちでした。完全なリモート化で失われたものを取り戻すべく、研究成績に翻弄されつつも愛を与え合うふたりの姿にほっこりしました。

 まず受となるカナメが、いわゆる旧式となった生殖方法を習得しようとするド真面目研究員というのがたまらなく萌えます。しかもこちらの世界は童貞が当たり前。イオリの手ほどきを受け旧式を経験するも、立ちはだかるのは羞恥心の壁。混乱しつつも研究員としての使命や恋愛感情に向き合う姿はかっこよかったです。

 それに対し、いつも軽い態度のイオリが意外と健気に尽くしてくれる人で、イオリの素顔がわかってくる度に切なくなります。ちらりと出てきた、イオリが「限定タイプ」であることにも関係してくるのでしょうか。カナメとの出会いをイオリがずっと待ち続けていたのだとしたら、イオリのチャラさがむしろ涙を誘います。

 上巻は気になるところで終わっていたので、下巻との同時発売が本当にありがたかったです。ハッピーエンドを信じて次巻に進みます。


<オススメ>

・見た目はチャラい、旧式の専門家×真面目研究員(眼鏡)。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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