ロマンスとジェラシー /重い実 【漫画感想】
記事内に広告が含まれています。
<登場人物>
(攻)京田(きょうだ)…証券会社勤務。ゲイ。32才。
(受)四ツ川(よつがわ)…パチスロ店店長。34才。
高橋(たかはし)…京田の同級生。
<あらすじ>
揺れる飛行機の中で京田に一目惚れした四ツ川。空港で告白したその日のうちに関係をもち、今では半同棲の生活をしています。
最高な京田のことを日に日に好きになる四ツ川と、ストーカー並みの愛情を注いでくれる京田。しかし、四ツ川は眠った京田が寝言で別の人物の名前を呼ぶことが気になっています。
<感想>
尋常ではなく揺れる飛行機で豪快に眠り、ゲイ雑誌を大事そうに抱えていた京田。そんな京田に一目惚れした四ツ川は、その日のうちに空港で告白、熱い一夜を過ごしたふたりは今では半同棲状態のラブラブカップルです。
ところが、熱烈な肌色シーンの後で眠りについた京田が口にしたのは、「たかはし」という、四ツ川の知らない名前。しかも、うなされて飛び起きた京田は、パン一のまま外に出て「たかはし」に電話をかけていました。
不安になった四ツ川は京田の携帯や財布を盗み見てしまいますが、出てくるのは京田が四ツ川をストーカーしている痕跡ばかり。嬉しさに涙する四ツ川ですが、「たかはし」への疑念は増すばかりです。
あらすじとして説明するとあっさりしてしまいますが、ふたりのラブラブっぷりや京田のストーカーがなかなかの執念を感じさせるもので終始笑いが止まりませんでした。話とは(おそらく)関係のない細かいところまで子ネタがびっしりで、そのひとつひとつに笑っていると全く先へ進めません。中でも一番笑ったのは、パチスロ店店長の四ツ川が「画面見ないで目押しができる」ことです。スロット見るたびに思い出してしまいます。
そして後半に突如登場した高橋一家。高橋……やはりただ者ではありませんでした。ですがこの人達について深く考え始めるとドツボにはまってしまいそうなので、あえて考えないようにしています。重い実先生のセンスがこれでもかと炸裂しているのを感じました。
どこまでもミステリアスな高橋ではありますが、彼が現れてくれたおかげで京田と四ツ川はさらに絆を深めることになります。路地裏で話す「全くロマンチックじゃないこと」がものすごくBLロマンを感じさせるという、感動すら覚える展開に拍手を送りたくなりました。
最後の描き下ろしで、ふたりのこれまでの恋愛遍歴と年齢が明かされます。四ツ川に関してはちょっと意外だったんですが、なるほど京田が年下なら、彼が四ツ川にあそこまで執着することになんとなく頷けるような。先生のあとがきも楽しくて噴き出してしまいました。
<オススメ要素>
・相手への愛情が一切ブレないバカップル。
・強烈な脇キャラ。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
Renta!/
BookLive!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
eBookJapan/
BOOK☆WALKER
コメント