友達を口説く方法 /青山十三 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)鬼塚陣(おにづか じん)…入れ墨彫り師。強面。

 (受)柳浦(やなうら)…役員付のハイヤー運転手兼秘書。真面目リーマン。


<あらすじ>

 静かにしてほしいと隣の部屋に言いにきただけなのに、疲労のあまり鬼塚の前で倒れてしまった柳浦。鬼塚が部屋で休ませてあげたのをきっかけにふたりは友達になりますが、真っ白い肌に天然でかわいい柳浦に対し、鬼塚は友達以上の感情を持ちはじめます。


<感想>

 恋する靴屋シリーズ『恋のつま先』、『恋の誘惑』、『恋の行き先』に登場する鷹場さんの運転手兼秘書・柳浦さんのお話です。『恋の誘惑』ではかなり堅物な印象だった柳浦さんですが、お仕事を離れれば天然でとてもかわいらしい人でした。

 柳浦さんのお隣に住む鬼塚さんは彫り師をしていて、全身に入れ墨があります。そのため柳浦さんも鬼塚さんのことをどこかの構成員だと思っていたようですが、そちら関係の人ではなかったみたいです。

 仕事が忙しすぎてろくに友達もいないという柳浦さん。鬼塚さんとのお友達生活はほぼ同棲の域で、とても楽しそうです。ですが、彫り師の鬼塚さんにとって柳浦さんは理想ともいえる美しい肌を持っていて、しょっちゅう見惚れています。柳浦さんのかわいさもあいまって、鬼塚さんは友情が恋愛感情になっていきます。

 鬼塚さんが柳浦さんの肌を見て浸る妄想がやたらエロく、もしかして柳浦さんに墨入れちゃうのかな?と思ったりもしましたがそこは妄想だけで留まっていました。そしてふたりが一緒に行った温泉旅行で、ついに鬼塚さんが告白。ですが柳浦さん、お友達だと思っていた鬼塚さんの言っていることがいまいち伝わっていない様子です。それでもはっきり「口説かせてよ」と言い切る鬼塚さんはかっこよかったです。

 ふたりはこの巻では本番までいかないのですが、本当になかったっけ?と確認してしまうくらいに途中の諸々がエロかったです。鬼塚さんの妄想だったり、温泉や最後の描き下ろしでのアレコレだったり。職業柄全身に墨の入っている鬼塚さんと抱き合うと、柳浦さんの白肌が際立ってとても綺麗でした。


<オススメ要素>

・堅物リーマン柳浦さんの笑顔が見られます。


<関連作品>

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