エスケープジャーニー 3 /おげれつたなか 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)羽瀬太一(はせ たいち)…大学4年。コミュ障気味。

 (受)久見直人(ひさみ なおと)…大学4年。チャラ男。メガネ。


<あらすじ>

 ミスターS大で優勝したものの、ステージ上で太一が目にしたのは仁科にどこかへ連れていかれる直人でした。
 太一のどこが好きなのかと尋ねる仁科に、正直な気持ちを答える直人。そこへ追いかけてきた太一は、直人に謝罪、ふたりで大学を抜け出します。


<感想>

 若者らしい青春と恋愛を謳歌している大学生達がとても眩しいシリーズでした。発売当時に1巻を読んでから、巻を重ねる毎に私にとっての眩しさがどんどん増してきまして、本を開くたびに自分が年を取ったことを自覚させられていました。

 大学生になってめでたく再び恋人になった太一と直人、大学のイベントが一段落したと思ったら、互いの家族に紹介からの養子縁組という話まで飛び出し、大人だけれどまだまだ若者ならではのリアルな焦りが窺えます。自分達の将来に真面目に向き合っているからこそだとはわかりつつも、見ていて不安になるほどの突っ走り具合です。

 そんなふたりにしっかりと大人の意見を聞かせてくれた直人のお母さんがすごくできた人に見えました。太一のお母さんとは難しい展開だっただけに、余計に直人の家族が素晴らしく思えます。(と、いつのまにか主役の親目線になって読んでいたことに私自身の変化も感じました……。)

 最終話でのニケツ、からの直人の表情に涙腺が緩みました。高校のころからいろいろあったし、これからも大変なことは起こるだろうけれど、きっと大丈夫だろうなと思わせてくれるとても良いラストシーンでした。

 おそらくいつ読んでみるかによって、共感できるキャラクターや感情移入できる場面が変化してきそうだな、と感じました。私もあと何年か後に読み返したら違う感想を持つかもしれません。そういう点でもすごい作品だなと思えました。

 描き下ろしはふたりの卒業旅行、部屋風呂(露天)付き温泉にお泊りです。直人と太一らしい明るく楽しい(?)旅行、甘ラブを堪能させてもらって油断していたら……最後の太一が泣かせます。ふたりの周囲には心強い味方もたくさんいることを再確認させてくれました。


<オススメ要素>

・シリーズ完結。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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コミックシーモア/
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BOOK☆WALKER


・既刊







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