跪いて、永遠の愛を誓う。 夜光花(著)/奈良千春(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)古家孝彰(ふるや たかあき)…雄太の父親の秘書。雄太の従兄弟でお目付け役。眼鏡。

 (受)橘雄太(たちばな ゆうた)…橘グループの御曹司。


<あらすじ>

 御曹司の雄太は、父の会社に入ったもののほとんど行かずにやりたい放題の放蕩息子。雄太の従兄弟で現在は父の秘書でもある孝彰がいつも連れ戻しに現れますが、雄太は孝彰のことが嫌いです。
 金持ちの友人達との遊びで悪夢のような事件を起こしてしまった雄太。孝彰を頼り事件を隠蔽してもらいますが、孝彰は自分が手を汚した代償として雄太の服従を求めてきます。


<感想>

 インパクトのあるいいタイトルにハードな表紙。年上お目付け役×御曹司の下剋上ものであると同時に、自堕落な放蕩息子更生のお話という印象です。

 まず冒頭の雄太が本当に度を超えたやりたい放題で、大学を出て一応父親の会社に入ってはいるのにほとんど行かずにクラブのVIP部屋で遊び、そこでクスリにまで手を出しています。お金持ちな分、たちが悪いです。

 そんな雄太が似たような金持ち友達と起こした事件が悲惨です。素面ではない雄太の視点で語られる様子に、読んでいるこちらまで目が回りそうになりました。

 その後は、事件を隠蔽してくれた孝彰が雄太に牙を剥きます。雄太が自分に服従しなければ警察に行くという脅しは効果覿面、下剋上です。

 敬語すらつかわなくなった孝彰にペットのように扱われ、確実に体を開発されていく雄太。この過程がなかなか粘着質で萌えます。同時に雄太は自分の会社が経営するホテルに新入りとして放り込まれ、意外なことに一社会人としても成長していきます。

 そうして次第に明らかになっていく孝彰の執着。終盤、エレベーターでのシーンには震えました。その上からな言葉をそんな体勢で言うのですか孝彰さん、奈良先生のイラストも相まってもう本当にたまらないです。

 それから、あとがきが夜光先生と奈良先生おふたり分あって得した気分になりました。あのコの元気そうな姿が見られて一安心です。


<オススメ要素>

・下剋上からの受の成長のお話。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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