やまない不幸の終わらせ方 /緒川千世 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)清竹誠司(きよたけ せいじ)…社会人。中学時代は隆之と同じバスケ部だった。

 (受)烏童隆之(うどう たかゆき)…広告代理店勤務。清竹に8年片思いしていた。烏童隆太の兄。


 (攻)烏童隆太(うどう りゅうた)…大学生。優等生。烏童隆之の弟。

 (受)三城俊久(みき としひさ)…大学生。ノリが軽い。


<あらすじ>

 社会人になって3年、仕事でなかなか会えない清竹との恋を守るため、完璧を演じ続ける隆之。休みを合わせて旅行に来たはいいものの、そこで烏童の両親と鉢合わせ。動揺した隆之は清竹を友達だと紹介します。


<感想>

 誤算シリーズ4作目です。メインとなるのは清竹×烏童兄ですが、烏童弟×三城もがっつり登場しいい仕事をしてくれていました。

 社会人になって3年、広告代理店勤務で部署のエースというのがいかにも隆之さんらしく、変わらず完璧で理想の自分を演じているようです。それも大好きな清竹との恋を守るためというのがなんとも健気。恋人といるときだけはあんなにかわいくなってしまうのに、後輩にちょっと冗談を言われただけでいきなり怖い人に豹変する隆之さん……ここは1コマだけなのにすっごく怖かった……そんな隆之さんが大好きです。

 社会人のふたりがそろそろ互いの両親に紹介、の流れは烏童の両親が都会的でいい人たちだっただけに、清竹サイドの話がなかなかにキツかったです。清竹の実家の方がむしろ普通だとは思うのですが、だからこそリアルで胸が痛くなる展開でした。この感じだと、田舎にふさわしい昔ながらのお嫁さんがこない限り、隆之さんじゃなくても清竹家には認められなかったんじゃないかなと思えます。

 ふたりの仲はどうにかなったけれど清竹の家族とはどうにもなれないままかな、と思っていたら、描きおろしが希望に溢れていて救われました。まさか隆之さんが恩を売る方に動くとは!誰しもこうやって少しずつ歩み寄っていく努力が大事なのかもしれません。確かな前進を見せてもらえてしみじみしました。

 表題作でも大活躍だった烏童弟と三城のお話「誤算のカタチ」も収録されていて、こちらは基本元気な三城のおかげでずっと楽しい雰囲気でした。だいたいのことは明るく乗り切ってくれる烏童弟と三城が、兄カプにも確実に良い影響を与えているっぽいのもすごく萌えました。


<オススメ要素>

・シリーズ4作目。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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