<登場人物>
(攻)鼓二胡留(つづみ にこる)…雷電高トップ。転校生。(受)居吹眞琳(いぶき まりん)…風雲高トップ。雷がトラウマ。
<あらすじ>
廃校を賭けた雷電高校と風雲高校の抗争が激化する中、風高のナギに裏切りの噂が広がります。生徒内でもナギへの不信感は高まる一方でしたが、居吹は自分に任せるよう仲間に頼み、一人でナギのもとへ向かいます。<感想>
完結の文字を見た時はそれはもう驚いたのですが、本当に終わってしまいました。居吹と鼓が何を選ぶのか全く予想がつかず、途中までは「嵐の木事件」の繰り返しになるのではないかとわりと本気で考えていました。でも最後まで読んだ今となっては、すごくこのふたりらしい結末だったと思います。正直に言うと私は鼓の言う事の方が共感できる部分が多くて、居吹には田舎に背負わされたものからは自由になってほしいと願っていました。でも重圧を抱えたままでも、弱さを受け入れて支えてくれる相手ができれば極端な道に走らなくてもよかったんですね。
きっと表面上の争いは続いても、その場での決着がつけば裏では普通に仲良しな人が増えていくんじゃないでしょうか。そう考えるとお姉さん夫婦がふたりに未来を託したのもわかる気がします。
それから先生のあとがきがとても印象に残っていて。何年か経ったら私の考えもいつの間にか変わっているのかもしれないな、と考えるなどしました。その時にもう一度こちらのお話を読んだら、また違った感想を持つのかもしれません。
<オススメ>
・抗争高トップ同士のロミジュリ。・シリーズ完結。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)ブックライブ/
Renta!/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER
・シリーズ
vs.LOVE 1 /緒川千世 【漫画感想】
コメント