陰猫 水原とほる(著)/草間さかえ(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)中上綱紀(なかがみ こうき)…雅幸の婚約者の弟。26歳。
(受)北村雅幸(きたむら まさゆき)…会社員。32歳。
中上美紀(なかがみ みき)…雅幸の婚約者。結婚式の一週間前に失踪。30歳。
<あらすじ>
自己主張が少ないといわれることの多い会社員の雅幸は、結婚式の一週間前になって婚約者の美紀が失踪してしまいます。美紀の身を案じた雅幸は、彼女の弟である綱紀を訪ねます。雅幸の結婚資金がなくなっていたことから、これは姉の常套手段だといって取り合ってくれない綱紀。それでもなんとか説得した雅幸は、綱紀とふたりで美紀を探し始めます。
<感想>
年下攻に開眼した個人的に記念すべき1冊です。この本を読むまでは、年下攻については特別好きというわけでも苦手というわけでもなかったんですが、ようやくその良さがわかるきっかけになり、大好きになった本です。
物語の冒頭から、婚約者に結婚資金ごと持ち逃げられてしまった雅幸。優しい彼は怒るどころか美紀の身を案じて行方を捜そうとします。その唯一の手がかりとして雅幸が訪ねたのが、美紀の弟の綱紀。綱紀は反社会的な仕事で金儲けをしていますが、雅幸の説得に渋々応じ、一緒に美紀を探してくれます。
はじめはおひとよしの雅幸をからかっているだけに見えた綱紀。ですが共に過ごすうちにすっかり雅幸を気に入り、風邪のお見舞いをしてもらってからはなし崩しに雅幸を口説きにかかります。こんな甘え上手に雅幸が勝てるわけがありません。嫉妬のあまり雅幸の同僚からの電話が繋がったままで、というのもなんかもうかわいいったらありません。
雅幸の方も、本人に自覚はなさそうですがそれなりに綱紀を振り回しています。頭もルックスも良くて無敵に見える年下が、無意識の年上にヤキモキさせられるとか最高でした。
タイトルの「陰猫」はもとは先生のお家でつかわれていた造語だそうですが、作中でのこの言葉の持つ意味と、誰を指しているのかは意外でした。日陰で寄り添う猫、ずっと見守っていたくなりました。
それから、攻にネコの経験があるというのが新鮮でした。綱紀は雅幸の扱いが乱暴なようでいて、実はかなり気を遣っているのかな、と考えると萌が倍増します。
<オススメ要素>
・苦手なお方にもぜひオススメしたい、いい年下攻。
・草間さかえ先生のイラストがとても素敵で、作品の雰囲気にとても合っています。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
Renta!【イラスト入り】/
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