先生と助手の恋愛度測定! /霧間もっこり 【漫画感想】

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 表題作で4話+描き下ろし、加えて別作品で2話、それから短編が1つ同時収録されていました。全体的に明るく楽しい雰囲気です。



『先生と助手の恋愛度測定!』(表題作)

<登場人物>

 (攻)佐山奏(さやま かなで)…大学の天才助教。

 (受)木暮(こぐれ)…大学生。佐山の助手。


<あらすじ>

 変わり者だけれど将来有望の天才大学助教・佐山。木暮は彼に憧れて大学に入学し自ら志願して佐山の助手をしていますが、予想以上にオカシイ人だった佐山の実験に振り回される日々を送っています。


<感想>

 いつもニコニコ糸目の佐山先生。心底楽しそうにフザけた研究を行いつつ、ちゃんと成果を出しているすごい人です。そんな佐山先生が実験モードに入ると、意外と大きくてかわいい目が開眼します。爛々としている感じが見ていてたまらないです。

 将来有望と名高い佐山先生に、憧れから助手志願した木暮くん。佐山先生の鬼畜実験に付き合わされるうちに好きになってしまうんですが、その過程で行われる研究の数々がバラエティに富んでいて楽しいです。オモチャに始まり、精液採集、電気責め、刺激物の多すぎるローションなど、ほぼ研究室で使われてます。ちなみに電気責めは低周波治療器なので痛いヤツではないです。

 もとは18禁誌掲載だったものもあり、こちらの全年齢コミックス(紙)ではエロいけれど修正が真っ白全消しなのがすこし寂しかったりするものの、佐山先生も木暮くんも表情がすごく色っぽいので十分満足しました。

 その一方でふたりの恋路はゆっくり進んでいきました。木暮君はわりと早い段階で自覚していたように見えたんですが、思わせぶりな佐山先生が一筋縄ではいきません。話が進むごとに先生が出世して准教授に、木暮君は院生になっていて意外と年月が経っていくのがうかがえます。

 しかし最後に抑えのきかなくなった佐山先生はすごかった。変人の本気ってやはり凄まじいものがあります。その直後に木暮君を抱えながら論文を読む横顔なんかかっこ良すぎです。恐るべし佐山先生……。

 そして人前でも突然キスしてしまうくらい木暮くんに夢中になった佐山先生、描き下ろしでは木暮くんに口で奉仕してくれます。ああもう先生の真剣な顔ってずるいくらい魅力的でした。かわいい木暮くんと末永く一緒に過ごしてほしいです。



『秘夜に蜜杯』『ウチの部下が言うこと聞きません!』

<登場人物>

 (攻)遠藤タスク(えんどう たすく)…アシスタントくん。

 (受)多門希水(たもん のぞみ)…探偵さん。眼鏡。


<あらすじ>

 部下の遠藤とともに失踪者の行方を追って辺境の村へと潜入した探偵・多門。オカシイほどの村人の歓迎に警戒する遠藤でしたが、多門は一服盛られてしまい……。


<感想>

 詰めの甘い高飛車眼鏡探偵の多門さん。あやしい酒を飲んで意識を失い、目が覚めると触手に襲われてしまうというなんともありがたい展開です。

 こちらの触手さん、多門さんを陵辱するだけでなく、なんと遠藤君の姿をしています。触手が言うには多門さんに子供を生みつけたら土に還ってしまうらしく、遠藤君を返してもらえないのはダメだと必死にガマンする多門さんに激萌しました。攻を守るためにイけない!って最高のシチュエーションでした。

 『ウチの部下が言うこと聞きません!』もこちらのおふたり。多門さんが厳しくあたったバイトふたりに手のひら返されてしまいます。変な薬を盛られた遠藤君がほどよい怖さでこれまたよかったです。



『バックステージ・ファンタジー』

<登場人物>

 (攻)臼井克人(うすい)…プリンスホワイティ役。

 (受)妻木(さいき)…マッドイービル役。


<あらすじ>

 主役プリンスホワイティと悪役マッドイービルのおかげで大成功を収めたハロウィンショー。しかしイービルの活躍が気に入らないプリンスは、業界の闇で仕入れた良くない粉をイービルに盛り、陥れてやろうと企みます。


<感想>

 おそらくヒーローショーに出演している俳優同士のふたり。スタッフや子供人気もすごいイービルがおもしろくないプリンスは、「業界の闇で仕入れた良くない粉」を使ってイービルを陥れてやろうと画策。作戦はうまくいかなかったものの、休憩室でふたりきりになったときにイービルに薬の効き目が現れてきます。

 主役と悪役が役のまま絡むってなんかすごくよかったです。それぞれショーでの格好のまま、互いをプリンス、イービルと呼びながらの肌色シーンに私の中で新たな扉が開きました。「新しい層のファン」の気持ちがわかるような気がします。

 ラストで素のふたりのやりとりがちょっとだけありました。予想外に冷たい臼井くんはイービルにしか興味がないのでしょうか?うろたえる妻木くんが壮絶にかわいいくて、それぞれの激しいギャップがインパクト大でした。



 肌色シーン満載といえどどれも読みごたえのあるお話ばかりで、私は買って大正解でした。いいもの読ませていただきました。



<オススメ要素>

・変人准教授×助手による飽くなきエロ研究。



<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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