純情ロマンチカ23 小冊子付き特装版 /中村春菊 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)宇佐見秋彦(うさみ あきひこ)…ウサギさん。超有名小説家。

 (受)高橋美咲(たかはし みさき)…大学4年生。


 高橋真奈美(たかはし まなみ)…美咲の兄・孝浩の妻。


<あらすじ>

 真奈美から宇佐美との関係を問われ、動揺のあまり逃げ出してしまった美咲。宇佐美との関係を話して軽蔑されたらどうしようという不安に悩みながらも、美咲は自分で伝えなければと焦ります。藤堂の言葉もあり、美咲は意を決して真奈美のもとへと向かいますが……。


<感想>

 本編の前に「純情ミックス」椎葉水樹編、伊集院響編の2つが収録されていました。水樹は薫子さんと、伊集院先生は『世界一初恋』の柳瀬との新たな展開を予感させるもので楽しかったです(特に柳瀬が出てきたのには驚きました)。他にも桐島さんや横澤さんもチラッと登場していて、こちらのふたりの会社でのビジネスライクっぷりにニマニマしてしまいました。

 その後の本編では、真奈美にウサギさんとの関係を気づかれてしまった美咲が激しく焦っていました。きちんと話そうという決心はついているものの、やはり不安で踏み出せずにいます。

 詳しくは話していませんが大学で藤堂に相談し、もらったアドバイスに背中を押されるようにして真奈美のところへ向かった美咲。不安に押しつぶされそうになりながら本音を零す姿が切ないです。

 そしてやはり先手を打っていたウサギさん。真奈美さんもとてもいい人で、孝浩攻略に向けて物語が一歩前進した印象です。

 後半ではクリスマスを迎えます。チラつく雪を見て三年前を思い出す美咲。純情ロマンチカは冬のシーンが印象に残るものが多くて、私もしみじみしました。倒れてしまった井坂さんのことが心配ですが、とりあえず美咲とウサギさんには良い日になったようでよかったです。上條先生と野分もちょっとだけ登場していました。



『特装版小冊子』

<感想>

 「純情ロマンチカ」「純情テロリスト」「純情エゴイスト」の3編が収録されていました。「純情テロリスト」が好きなので大変嬉しかったです。

 酔っ払った理沙子の襲撃を受けた宮城と忍。宮城に真正面から再婚を迫る理沙子がもはや清々しいです。そして不機嫌になる忍もかわいい。姉弟に挟まれていても、当たり前に理沙子をあしらう宮城に萌えました。



<オススメ要素>

・義姉にカミングアウト。
・伊集院先生に新展開……??



<関連作品>

・通常版


・シリーズ


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