世界のまんなか イエスかノーか半分か2 一穂ミチ(著)/竹美家らら(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)都築潮(つづき うしお)…アニメーション作家。

 (受)国江田計(くにえだ けい)…人気若手アナウンサー。性格に極端な二面性がある。


 皆川竜起(みながわ たつき)…アナウンサー。計の後輩。

 木崎了(きざき りょう)…モデル・タレント。元はアナウンサー志望だった。


<あらすじ>

 計が出演している「ザ・ニュース」の真裏の枠で、新しいニュース番組が始まることになります。そこに出演するタレントの木崎は、元はアナウンサー志望、しかも計がアナウンサーとして採用されたせいで試験に落ちていたことが発覚します。
 仕事に迷いが生じた計は頻繁に現場へと飛ばされ、疲労のあまり潮にもきつい態度をとってしまいます。


<感想>

 『イエスかノーか半分か』に続くシリーズ2作目です。外面王子の計の心の中は変わらずに罵詈雑言が飛び交っているのに、潮といるとうまいこと宥められている感じがすっかり恋人っぽくて甘いです。

 今回も計のアナウンサーとしてのお仕事描写に加え、仕事への向き合い方にも焦点が当てられているように感じました。採用されたから求められることをこなしている計と、アナウンサーになれなかったタレントの木崎、好きだからやっている潮。計が理由もわからずに酷使されている間は読んでいてかわいそうになりましたが、それでも仕事は完遂してみせる姿は頼もしかったです。

 後半で頑固カメラマンの錦戸さんとも打ち解け、諸々どうにかなったかな、と思ったところで計にまさかの大事件。最後はなんとかなるとわかっていると微笑ましい事件に思えるのですが、ずっとあのままだったのかも、と考えると恐ろしいです。潮に相談された竜起の明るさが救いでしたが、茶化しながらもけっこう鋭いことを言っていたのでやはり彼は侮れない人です。

 それにしても最後での木崎の「そうちゃん」発言には度肝を抜かれました。驚くとともにむしろ安心したといいますか、ここで何か起こらないかしらと考え出したら急に木崎が愛おしく思えてきてしまいました。


<オススメ要素>

・シリーズ2作目。


<関連作品>

・電子書籍

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BookLive!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
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BOOK☆WALKER


・シリーズ
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