♂×♂恋愛指導案 /一二三もげぞう 【漫画感想】

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『♂×♂恋愛指導案』(表題作)

<登場人物>

 (攻)鷲尾慎二(わしお しんじ)…大学生。遥の幼馴染で元カレ。眼鏡。

 (受)横山遥(よこやま はるか)…大学生。教育実習中。


<あらすじ>

 教育実習のために母校を訪れた遥は、そこで幼馴染で高校時代の元カレ・慎二と再会。遥は戸惑いを抱えながらも、優しい慎二とともに実習に臨みます。
 そんなとき、遥と慎二の関係を知った生徒が不穏な動きを見せはじめ……。


<感想>

 もげぞう先生の実体験がもとになっているというだけあって、初めての教育実習に右往左往する大学生の心境がとても具体的に描かれています。私自身には経験がありませんが、教職を取った知人が同じような苦労話をしていたのを思い出して懐かしくなりました。

 実家がお隣さんで幼馴染の遥と慎二は、慎二からの告白で高校時代に2年ほど付き合っていました。それが誤解からケンカ別れし、約3年ぶりに教育実習先で再会。変わらず優しい慎二にときめく遥でしたが、彼らは怒涛の実習中。恋に現を抜かしている暇はありません。

 そこにちょっかいをかけてくるのが、無気力系ヤンキー生徒の坂本。坂本のしたことはけっこうえげつないと思うんですが、彼はまだ高校生。一応良心はあったみたいです。

 そんなとんでもなく大変な教育実習を共に乗り切ろうとしたふたりは、実習終盤でしっかりよりを戻します。このときの様子は描き下ろしで収録されていて、嵐のような本編の後にほどよい甘さを補充させてもらいました。



『恋の罠にうさぎがかかる』

<登場人物>

 (攻)桐山飛鳥(きりやま あすか)…高校生。年上が好み。

 (受)卯野(うの)…高校の養護教諭。


<あらすじ>

 年上のクールビューティが好みだという桐山は、養護教諭の卯野に狙いを定め毎日保健室に通って卯野を口説こうとしています。しかしワケありな卯野は生徒の桐山と一線を越えるつもりはなく……。


<感想>

 表題作で遥を励ましてくれていたとってもいい人・卯野先生のお話でした。このちょっと影のある先生どっかで見たような……?と思っていたら、こちらのお話を雑誌で読んだことがありました。

 本編中でもワケありげだった卯野先生、おそらくスパダリであろう桐山にふりまわされつつもたまに楽しそうにしているところにこちらが救われました。時系列ははっきりとはわかりませんでしたが、幸せへの道が拓けたようでよかったです。



<オススメ要素>

・リアルな教育実習風景。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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