淫妃セラムと千人の男 西野花(著)/北沢きょう(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)コンラッド…アルファ。セオドールの王。35歳。

 (受)セラム…オメガ。元はセオドールの騎士。45歳、見た目は20歳のまま。


<あらすじ>

 25年前に魔王に連れ去られ、番にされてしまったセラム。かつてセラムが剣を教えていたコンラッドが皇帝となり、魔王は斃されセラムは助け出されます。コンラッドは自分と番になってほしいとセラムに求愛するものの、セラムには「魔王の番」としての呪いがかけられており……。


<感想>

「1万回の絶頂と千人の男から抱かれること」が解呪の条件、そしてそれを成し遂げてしまうというそれはもうタフな人たちのお話でした。ほんの少しですが触手も登場します。

 受のセラムは20歳までは騎士として10歳年下のコンラッドに剣を教え、コンラッドからも大変慕われていました。しかしオメガだったためにコンラッドの姉の身代わりで魔王に連れ去られ、番にされた挙句時を止められてしまい、その姿はずっと20歳のままです。

 セラムは25年後に皇帝になったコンラッドに助け出され、魔王にかけられた呪いを解くためにコンラッドが用意した千人の男たちと彼が見ている前でアレコレすることに。千人の男たちの中には陰で買収されセラムの命を狙う者もいたりしますが、魔王に仕込まれたセラムに痛々しさはなく、基本的には安心のモブ姦でした。

 1万回の絶頂と千人の男から抱かれるなんてさすがに無理なんじゃないかと最初は思ったものですが、セラムが一万の絶頂はともかく……と考え出したあたりから、あ、これ本気で呪いを解くつもりなんですね、とこちらも覚悟を決めました。

 モブ姦って個人的にはそれほど得意分野ではないのですが、西野先生作品の複数プレイ中に時折見られる、「本命攻に抱きつきながら受がモブ姦されている」シチュエーションには非常に萌えます。自分が用意した状況なのに嫉妬心丸出しでモブをけしかける攻もなお良しです。かわいそうなモブ。

 それから、時々イラストに登場してきた魔王ラティスラスがかっこよくてびっくりでした。完全なる当て馬だった魔王ですが、北沢きょう先生のおかげで憎めないキャラになってしまいました。


<オススメ要素>

・千人の男とモブ姦オメガバース。


<関連作品>

・電子書籍

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