淫獣の楔 -生贄の花嫁- 西野花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)矢斬(やぎり)…魔獣。黒髪。
(攻)火月(かげつ)…魔獣。赤褐色の長髪。口調が女性的。
(受)子桜水葉(こざくら みずは)…身に「鍵」を宿している。
<あらすじ>
この世とあの世を隔てる「鍵」として、黄泉の門を守る子桜家の当主となった水葉。命を狙われ、自分を守ってくれる魔獣を呼び出し契約します。魔獣と縁のできた水葉はその体を供物として捧げることになり、魔獣たちからの責めを一身に受けることになります。
<感想>
神にも等しい存在の魔獣・矢斬と火月。表紙のふたりは獣耳っぽい髪がありつつも雄々しく、まさに「魔獣」のイメージにぴったりです。作中では犬や猫の姿で屋敷の中を闊歩し、さらには喜んでカリカリを食していたりとかわいい一面も見せてくれました。カリカリを食べるモフモフ神様……その上戦闘力も精力も圧倒的に強い、至れり尽くせりな攻さん方です。
一方で受の水葉は、黄泉の門を守る「鍵」として生きてきたため、気丈に振る舞ってはいますが初心さは隠し切れず。でも本人の意に反して快楽には弱いらしく、魔獣さんたちは大喜びです。
しかし、水葉にとっては魔獣たちの気持ちが自分に向いているとは考えられない事情があり、おまけに四方八方から命を狙われ続けているのでいろいろ大変そうです。戦って力を使ったあとは霊力補充と称して絡みシーンが入るのですが、これがまた濃い。それだけやれば補充もバッチリでしょう、と思わせてくれます。「鍵」としての体質と魔獣の主人であるがゆえに、水葉は二輪挿しだっていけちゃいます。
敵側ではありますが、ちょっとだけ触手も登場していました。こちらの触手のすばらしいところは、先っちょが「手」の形をしていること。イイ触手でした。味方になってくれないでしょうか……。
それぞれの組織の思惑が交錯する中、バトルと絡みを交えながら水葉の気持ちも魔獣に伝わり、お話はこの1冊で一応の区切りはついています。とはいえ、まだ問題、というか立ち向かうべき敵は残したままで、彼らの戦いはまだまだこれから!……な印象でした。続きは、どうなんでしょうか。ぜひ読ませて欲しいです。
<オススメ要素>
・魔獣×快楽に弱いけど初心な「鍵」。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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