世界一初恋 ~小野寺律の場合15~小冊子付き特装版 /中村春菊 【漫画感想】
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15巻は『小野寺律の場合』№29、№29.5(描きおろし)、『高野政宗の場合』、『木佐翔太の場合』№9、『横澤隆史の場合』が収録されています。カバー下漫画は羽鳥さんと吉野先生のお話が2Pでした。
『小野寺律の場合』(表題作)
『高野政宗の場合』
<登場人物>
(攻)高野政宗(たかの まさむね)…丸川書店エメラルド編集部の敏腕編集長。
(受)小野寺律(おのでら りつ)…丸川書店エメラルド編集部の新米編集者。
清宮尚(きよみや なお)…写真家。律が留学していたときの友人。
<あらすじ>
風邪を引きつつ翌日も出社した律。高野との間に気まずさを感じていたものの、高野の態度は違和感を感じるほどに普通です。それは律にとってはずっと望んでいたはずの上司と部下の関係でしたが、余計に悩んでしまい風邪を悪化させてしまいます。
<感想>
不穏な空気で続いていた前巻、そんな中での律っちゃんのイギリス留学時代の回想にはかなりのダメージを負いました……。丸川書店での風景に切り替わり、みんな口々に吉川先生よりは……と話すいつもの修羅場シーンで、こんなにほっとしたことはありません。
尚も悪い人ではないことはわかっているのですが、律のためなら一歩も引かない態度を見ていると、なんだか高野さんの方がかわいそうになってきました。それでも少し距離を置かれたことで、律っちゃんは高野さんへの気持ちを改めて自覚し、きちんと伝えたいと決意した様子。今回は恒例のカウントダウンがなかったので、次回こそは少しでも前進してくれることを願っています。
描きおろしも切ない回想でした。最初に律っちゃんのうしろにいたのは美咲くんでしょうか。本編がギスギスしているためか、この2人のニアミスを探すのが癒しになってきました。
『木佐翔太の場合』
<登場人物>
(攻)雪名皇(ゆきな こう)…美大生。ブックスまりものアルバイト。22歳。
(受)木佐翔太(きさ しょうた)…丸川書店エメラルド編集部の編集者。31歳。
<あらすじ>
仕事帰りに雪名の家に寄った木佐は、そこで雪名が女の子にキスされそうになっているのを目撃してしまいます。
<感想>
あまりの動揺に何も告げずにその場を後にしてしまった木佐さん。これはすれ違いかと覚悟しましたが、雪名はすぐに追いかけてきてくれました。拗れる前に、と聞き出そうとする雪名と、素直に応えてくれた木佐さんに成長を感じます。
このふたりはもうすっかり磐石だな、と思ったのも束の間、明らかに不審な行動を見せる雪名……けれど年下なりにがんばってのサプライズは期待以上でした!ここからさらに新しい関係を築いていってくれるのかと思うととても楽しみです。
『横澤隆史の場合』
<登場人物>
(攻)桐嶋禅(きりしま ぜん)…丸川書店の少年誌編集長。
(受)横澤隆史(よこざわ たかふみ)…丸川書店の営業。
<あらすじ>
楽しみにしていた娘との花見に行けなくなってしまった桐嶋は、代わりに横澤を誘います。花見の最中、横澤は学生時代の高野のことを思い出していました。
<感想>
こちらで桐嶋×横澤組を見られるとはびっくりでした。日和ちゃんと花見に行けなくなり、横澤さんとふたりで出かけた桐嶋さん。育児に悩む桐嶋さんを横澤さんがしっかり元気づけていました。
横澤さんが昔の高野さんを思い出してしまうのは切なかったですが、これからは桐嶋さんと、という約束をすることで未来は明るいものに変わっていきそうな雰囲気でした。高野さんの方がギクシャクしていただけに、こちらではほっこりさせてもらえてよかったです。
『特装版小冊子』
<感想>
描き下ろし漫画収録の32ページ小冊子です。仕事でアミューズメントパークを取材することになったエメ編3カプそれぞれのお話+あとがきが収録されていました。
丸川書店とのコラボが決定した、その名もUSAMIアミューズメントパーク。井坂さんの笑顔がまぶしかったです。はじめは編集部全員で行く予定だったのが、いろいろあってそれぞれのデートへ。こちらの高律はいつもどおりのノリだったので、萌はこちらで補給させてもらえました。
中でも『羽鳥芳雪の場合』に優がけっこうしっかり登場してきたのがなんか懐かしかったです。千秋も中々の男を見せてくれて、羽鳥さんではありませんが惚れ直してしまいました。
<オススメ要素>
・カウントダウンが消失。
<関連作品>
・通常版
・シリーズ
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