兄貴の一番おいしいところ /瑞原ザクロ 【漫画感想】

記事内に広告が含まれています。


<登場人物>

 (攻)桜木東(さくらぎ あずま)…双子の弟。大学生。重度の世話焼き。

 (受)桜木雅(さくらぎ みやび)…双子の兄。大学生。弓以外はポンコツ。


<あらすじ>

 弓道家の家に生まれた双子の雅と東。弓の才能には秀でているものの生活力のない兄・雅と、そんな兄の世話を焼く弟・東は、大学生になってもいつも一緒です。
 兄への気持ちを普通ではないと自覚している東でしたが、部屋のエアコンが壊れた雅と同じベッドで寝ることに。雅がなかなか起きないのをいいことに、東は夜な夜な雅の体へのいたずらが止まりません。


<感想>

 重度のブラコン弟とゆるぽわ兄の明るい双子のお話でした。スタートはふたりとも実家で暮らしているガチ兄弟ではありますが、兄の雅のゆるっとした空気感のおかげか最後まで暗くならず楽しく読めました。

 東の気持ちが伝わりふたりがくっつくまでは大きな障害はなく、ふたりとも覚えたての快楽にふけっているのが甘くて萌をたくさん補充させてもらいました。後半になると、周囲が心配するほどの共依存ぶりを発揮する息子達を心配した両親により、東が一人暮らしを始めることになります。

 東が就活をはじめたり、状況がよく見えている友人のおかげで、自分たちの将来について考えるようになった双子。明るいノリでくっついた兄弟がそのあとで共依存について向き合う展開になるとは予想外で、すごく新鮮でした。しかも雅まできちんと生活するようになっていて、しかもこれまでのふるまいに少しだけ確信犯的な雰囲気も……?となるのはたまりませんでした。

 ちょっと離れてはみたものの、一緒にいることが当然だった双子にとってはお互いが必要だという思いがより強くなる結果だったようで。それでもまた突っ走ろうとする東に対し、雅が控えめに「もうちょっと考えなよ」と言うところはお兄ちゃんぽくてよかったです。もしかして、双子の関係性については雅の方が冷静に捉えていたりするのでしょうか。

 そんな雅の心中が、描き下ろしで少しだけ触れられていました。東を翻弄しつつも本当は弟がかわいくてしかたない感じには安心しました。カバー下ではキャラクターの名前の由来と、双子の弓道着姿が拝めます。ちょこちょこ登場する猫さんたちがとてもかわいくて気になっていたので、こちらの由来もわかって嬉しかったです。


<オススメ要素>

・世話焼きブラコン弟×ゆるぽわ兄。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive!【単行本版/電子限定描き下ろしマンガ付】/
Renta!【単行本版/電子限定描き下ろしマンガ&Renta!特典付】/
ひかりTVブック【単行本版/電子限定描き下ろしマンガ付】/
コミックシーモア【単行本版/電子限定描き下ろしマンガ付】/
ebookjapan【単行本版/電子限定描き下ろしマンガ付】/


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ



コメント

タイトルとURLをコピーしました