女王殺しの血族 夜光花(著)/奈良千春(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)ノア・セント・ジョーンズ…火魔法の血族の直系。ブルネットの長髪、青い瞳。3年生。
(受)マホロ・ボールドウィン…小柄で、全身真っ白。1年生。18歳。
レオン・エインズワース…水魔法の血族の直系。プラチナ3。
オスカー・ラザフォード…風魔法の血族の直系。プラチナ3。
ジークフリート…闇魔法の血族の直系。退学後に失踪。マホロに執心。
<あらすじ>
ジークフリートの魔法によって人形同然の状態になってしまったマホロは、犠牲者の霊に触れたのをきっかけに魂だけが自由になります。その場から逃げたい思いに駆られたマホロは、体だけをジークフリートのもとに残し、村を飛び出します。
<感想>
『烈火の血族』、『花嵐の血族』に続く「血族シリーズ」3冊目です。巻が進むごとに盛り上がりの最高潮を更新してくれるこちらのシリーズ、今回もびっくりするぐらいおもしろかったです。
2巻ではオスカー視点での幕開けだったのに対し、3巻冒頭ではプラチナ3の最後の一人・レオンにスポットライトが当たっていました。オスカーのことがあったので学校の先輩方が出てくるとどうしても身構えてしまうのですが、レオンもやはり物語の重要な役割を担っておいででした。
マホロが攫われてしまっている状態からのスタートなので、ノアとはしばらく離れ離れのままです。でも一緒にいられないからこそのノアの焦燥やマホロの想いが描かれ、二人がブレずに互いを想い合っているのがよくわかります。そして八方塞がりな状況から一人で脱したマホロに彼自身の強さを感じました。とはいってもマホロの力についてはまだまだ未知数で、期待は募る一方です。
そんなふたりが劇的な再会を果たしたとあってはやることは決まっています。ノアとマホロが結ばれることは不可能かと思わせておいて、むしろしなければならない流れがいつのまにか出来ていたのはあっぱれでした。いやもうこれは本当にすごいです、全力で祝福しかありません。よかったねノア先輩……。
そして壮大な伏線を回収してのラストに震えが止まりません。今巻ではあとがきがないせいか、余韻をいつまでも引きずっています。毎度のことではありますが、すでに次巻が待ち遠しくなってしまいました。
奈良千春先生のイラストも麗しかったです。3巻でも見開きイラストがあり、隅々まで眺めまわしています。特に本編を最後まで読んだあとに目に入る裏表紙側カバーイラストは、思わず感嘆の声が漏れるほどでした。
<オススメ要素>
・血族シリーズ3作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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