三代目同士、喫茶と酒屋の幼なじみ 限定版 /重い実 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)荒木清之介(あらき せいのすけ)…酒屋の三代目。23歳。

 (受)雨宮一左(あめみや いっさ)…喫茶店の三代目。23歳。


<あらすじ>

 酒屋の三代目・清之介と喫茶店の三代目・一左は、20年来の幼馴染。朝起きられない一左のため、清之介は毎朝一左を起こし着替えさせるのが習慣になっています。しかしこっそり一左へ恋心を抱いている清之介は、一左が起きないのをいいことに一左の朝勃ちの世話もしていました。


<感想>

 周りから見れば完全に付き合っているふたりの恋模様を追う王道ストーリーに、重い実先生の強烈なセンスが光る楽しいお話でした。

 大変美しい後ろ姿(全裸)での登場となった一左。こんな無防備なお尻を毎朝見せてくれるなんて、清之介が手を出してしまうのも頷けます。一左は子供の頃から天使のようにかわいらしかったようですが、その時からポケットには麻雀牌を忍ばせているような驚異の天使でした。

 そんな天使の半径50m以内にいないと寿命が縮まる清之介も、一左の昔気質なところを理解しているが故に好きな気持ちを隠し続けているのはちょっと切ない。そんなふたりのため、一左の方に気持ちを気づかせる方向で働きかけた哲平は本当にできたお友達でした。しかも何かと愁いを帯びたような表情をしているところがたまらない……間に入る隙が微塵もないふたりが羨ましいのか、それとも彼にも何か背景があるのか、妄想が捗ります。

 そんな哲平の計らいで、一左が自分の気持ちを自覚する過程が不思議と感動的で、とても良いものを見せていただけた気分です。なにがどう良いのかを説明しようとすると言葉にならないのが歯がゆいのですが、好き……てなりました。

 そして今作でも、随所に「きりん」が進出していらっしゃいました。きっとこの世界の一大勢力なんだろうな、と考えながら見つけるたび笑ってしまいます。

 描き下ろしも一左と清之介がずっとお互いを見てきたのがわかるお話でかなり萌えました。田中蕎麦屋のそばと、あと本編の遠方カレーもすんごくおいしそうでした。



『特別付録小冊子』

 紙本限定版には描き下ろし小冊子(28P)が付いています。一左から見た清之介についてと、お互いが好きすぎて夜中に頭に血が上り絶倫プレイに突入するかわいいお話でした。

 せーちゃんとのあれこれを思い出しながらも、その言動には絶対に麻雀を忘れない一左が素敵です。そして影の角度を真顔で指摘してくる清之介……このふたりの間にはツッコミすら入る余地のない雰囲気がたまりませんでした。



<オススメ要素>

・酒屋の息子×雀荘兼喫茶店の息子。



<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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