獣神の夜伽 西野花(著)/穂波ゆきね(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)金剛(こんごう)…狗神。長男。見た目は30代半ば過ぎで無造作な黒髪。
翡翠(ひすい)…狗神。次男。生まれて600年くらい。長い金髪の美丈夫。
藍晶(らんしょう)…狗神。三男。生まれて450年あまり。見た目は19歳くらいで短い茶髪。
(受)伽夜(かや)…夜伽衆69代目姫長。19歳。
<あらすじ>
淫鬼と呼ばれる敵とはるか昔から戦い、現世を守ってきた夜伽衆。最近はずっと大人しくしていた淫鬼が500年ぶりに姿を現し、現代の夜伽衆に襲い掛かります。
夜伽衆の今の長である伽夜は、襲われた仲間を見て危険を察し、狗神を喚び出して力を借りる決意をします。
伽夜が召喚した狗神は3人。この時のために純潔を守ってきた伽夜は、契約に基づいて自らの身体を狗神に差し出します。
<感想>
戌年だからなのか、最近お狗様系のありがたいモフモフをよく目にするような気がします。今回は攻が3人もいらっしゃいまして、全員が狗神様で頭部にはかわいい獣耳があります。
そんなありがたい狗神様方に戦っていただくのは、淫鬼という本来ならば欲界にいるという敵さんです。この淫鬼、人にとりつきさらに死ぬまで犯すという恐ろしいやつらなんですが、なんと触手です。本数は多く、よく巻きつき、形状はいろいろ。これから悪さをする前にはその形状を相手に見せつけるという、サービス精神旺盛な触手です。
召喚された狗神様たちもタダでは働いてくれず、伽夜は自分に呪いをかけてまで3人を使役しようとします。そんな身を挺して仲間を守ろうとする姿に、狗神様も心を動かされていきます。
伽夜がいくらそういった修練を積んできた夜伽衆の長とはいえ、神様3人も相手にして大丈夫なのかしらと余計な心配が頭を過ぎりました。が、伽夜の抱える特殊な事情が明らかになり、むしろこの役目は伽夜でなければできなかったとわかります。肌色シーン満載でも、受が感じやすいのは素質だから、で片付けないところがとても好きです。
基本は4P、伽夜や他の夜伽衆との触手対決も加わってきますが、誰も置いてけぼり、というか影の薄い存在にならないのがすごいです。4人もいるのに、みんなバランスよく愛し愛されています。触手は悪い奴ですが痛いことはしてきません。
神様方の獣耳もとてもよかったです。たまに出るちょっとした獣っぽい動きの表現がとてもかわいらしかったです。
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