アホエロ 婚約編 限定版 /重い実 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)高東亨(たかとう あきら)…フリーランスの自宅勤務。料理上手のイケメン。

 (受)坂口(さかぐち)…会社員。営業。


 中西(なかにし)…高東と坂口の大学時代の友人。眼鏡。

 中西竹朗(なかにし たけろう)…中西の弟。美形。


<あらすじ>

 仕事の関係で、一時的に坂口の会社に顔を出している高東。坂口は自分だけのものだと周知させるため、高東は指輪選びを始めます。


<感想>

 アホエロ3巻、こちらが完結巻とのことです。タイトル通り、最初から最後までラブラブな人たちを眺めているだけなのに、どうしてこんなに胸を打たれるのか……。シュールなギャグに笑っていたはずが、なぜか毎回泣きたくなるほどに萌えるのです。

 指輪を渡したり、友人への報告や新婚旅行の準備などなど、同棲カップルのイチャイチャを堪能しながらふと思ったのですが、このふたりって肝心なところがいつの間にか終わっていてびっくりします。家族(親)への挨拶や、役所への届け出、新婚旅行のお誘いなんかが知らないうちに過ぎ去っているような。

 ということは、私はふたりの楽しいイチャつきだけを抽出して見せていただいている……? それってなんという贅沢。単にスルーされているわけではなく、そういう出来事を確実にふたりが通ってきているのがわかる描写に妄想が刺激され、萌えずにはいられません。

 それから違和感さんの登場には大喜びしました。彼はこのまま中西家に常駐なのでしょうか。何も言っていないのに「黙ってろ」と言われてしまう違和感さんが大好きです。

 高東も坂口も積極的に結婚の報告はしていない様子なのに、周りの方から祝福してくれるのがどうにも素敵。これだけ幸せオーラふりまかれていたら、家族や会社の人たちがお祝いしたくなる気持ちもわかります。終わりなのはすごく寂しいので、どこかで新婚旅行をのぞき見できたら嬉しいです。



『限定版 特別付録小冊子』

<感想>

 限定版には描き下ろし小冊子(28P)が付いていました。

 急に昼飯を作ると言い出した坂口、完成までに3時間かかるカレーも、ふたりにとっては懐かしの20分耐久プレイに挑む絶好のチャンス。たっぷり堪能したところで、最後に明かされた坂口がカレーを作ってくれた理由が泣かせます。ふたりはこれからもこうやって日常のトキメキを大事にして生きていくのでしょう。本編としても通用しそうな、贅沢な小冊子でした。



<オススメ>

・アホエロ3冊目・完結巻。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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