金獅子王と孕む月 西野花(著)/北沢きょう(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)ダンテ…獣人王。金髪、ライオン耳。32歳。
(受)ラーシャ…子供を産める男性・月人。黒の長髪。23歳。
<あらすじ>
男性のみのイェンネ族の中で、子供を産める身体を持つ月人。月人に生まれたラーシャは、イェンネ族の繁殖のため獣人王・ダンテと番うことになります。過去にオークに捕らわれ、蹂躙されたことがあるラーシャ。自分でいいのかという思いを抱えながら、獣人の国へ旅立ちます。
<感想>
冒頭からモブレシーンの大サービス親切仕様でした。この最初のシーンを乗り越えれば、あとは攻のダンテからの溺愛が待っているので安心です。もしかして、ラーシャがダンテと出会ってからのほぼ全部が「お清め」といっていいのでは。お清め大好き人間にとっては性癖にグサグサ刺さるありがたいお話でした。
男しかいない村の中でも、子供を産める身体ととびきり美しい容姿を持って生まれてくる月人。そんな月人のラーシャを捕まえて好き放題していたオーク達はそれは楽しかったことでしょう。悪いオークについては、ダンテがたまたま見つけたから、くらいのノリで巣ごと始末してくれます。さりげなく容赦のないところに獣人っぽさが現れていて、ダンテの強さを感じました。百獣の王がラーシャには基本理性的で優しく、でもベッドでは獣っぽさもあったりして萌え要素たっぷりです。
それから巻末の短編がなんかすごかったです。本編がハッピーエンドを迎えてからの後日談で、東の国よりお越しの商人さんから「掘り出しもの」を購入したダンテとラーシャのお話。これ、もしかして初日から全部ご使用になられてますか? さすが王様、次から次へと繰り出される「美術品」にとても短編とは思えない充実感を味わえました。
<オススメ>
・ライオン耳の獣人王×過去にトラウマ・子を産める月人。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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