スリープレス・ビューティー /早寝電灯 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)雨宮(あまみや)…会社員。総務。寝つきがいい。
(受)小都(おづ)…会社員。社内デザイナー。不眠症。
<あらすじ>
不眠症気味の小都は、昼休みの社内でいつも熟睡している雨宮をひそかに尊敬しています。なんの接点もない二人でしたが、仕事の帰り道で偶然会ったのをきっかけに二人きりで飲むことに。そこで不眠症だと打ち明けた小都でしたが、酔いつぶれて小都の部屋に運ばれた雨宮がそい寝を提案してきます。
<感想>
種類の異なるマイペース同士、似ているところもあれば全然違うところもある、やりとりを見ているだけで楽しくて癒される組み合わせでした。
おそらくはふたりともが、頭の片隅でお互いを意識してはいたんだと思います。それがちょっとしたきっかけで一気に距離が縮まっていくのがまるで運命のような、本当に夢を共有できているかのような感覚でした。この不思議な雰囲気がものすごい引力で、ふたりだけの空間にぐいぐい引っ張られていく感じがします。しばらく抜け出せない魅力が詰まっていました。
最初は小都さんが眠れるようになるのがそい寝の一応の目的だったのが、「同じように眠れなくても」になるところが心にじんわり沁みてきます。会社でのかかわりはそんなに増えてはいないけれど、仕事が終わった後に同じベッドで眠るって本当に心も近くにいる感じがしました。一緒に夢を見て、それぞれが自分と向き合い、気持ちを自覚していく過程の描写が丁寧で圧倒されるばかりです。
マイペース同士とはいえ、雨宮くんはコミュ力が高そうで、きっかけがなければなんのかかわりも生まれなかったであろうおふたり。そんな人たちが自分と相手を見つめ直して恋人になれるって、それだけですごいなと思います。特に小都さんは雨宮くんのお昼寝を見ていなければ一体どうなっていたのか……。自分にできないことができている人って、すごく魅力的なんですよね。
描き下ろしも、雨宮くんの年下ワンコ属性が全開でかわいかったです。犬っぽいで思い出したのですが、彼はイルカ抱き枕との決着はついたのでしょうか。イルカをどかしたり戻したりする雨宮くんのシーンが大好きです。
<オススメ>
・眠りのマイスター×不眠症の先輩。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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