<登場人物>
(攻)スタン・ストーク…六年。監督生。双子の兄。
(受)桂人・ヴァンフィール(けいと ゔぁんふぃーる)…イギリスと日本のハーフ。六年。監督生。
<あらすじ>
名門リーストンスクールで監督生を務めながらも、自分の居場所を見つけられず極力目立たないよう日々をやり過ごしている桂人。あと1年で最上級生というとき、桂人は同学年の不良監督生・スタンとすべての当番を一緒にすることに。スタンと関わりたくない桂人はまずは話をしに向かいますが……。
<感想>
シリーズ4冊目、ここにきてまさかこんなに夢中にさせられるとは……。シリーズの文庫本を揃えたかったのですが、こちらの4巻がずっと在庫切れで。今年重版になったと伺って喜んでポチりました。待っててよかったです。宝物にしたくなるようなお話でした。
時系列は3巻の後くらいでしょうか。主役はエドたちの後輩だと思われます。いわゆる「血統」による身分差はあるものの、スタンは爵位を継がないらしく桂人との間の障壁はエド×礼に比べればそれほど高くない印象でした。ですがふたりの過去が明らかになるにつれ、最初の印象は吹っ飛んでいきました。恋の行方はもちろんですが、それ以上に桂人や双子の過去からの解放を願う気持ちが募ります。
文庫版には書き下ろし「寮代表は祈りを捧げる」が収録されていて、メンベラーズのお話でした。本編ではとんでもなく優秀だけど食えない存在、という感じだったメンベラーズ。桂人の印象では、メンベラーズとスタンは姉と弟のよう、と最初の方で表現されている通りで、厳しくも優しいお姉さまな雰囲気が感じられました。彼から見たスタンと桂人について、「尊い」とはこういうことかもしれないと大変勉強になりました。
<オススメ>
・イギリスの伯爵家長男監督生×ハーフ監督生。
・シリーズ4作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
ブックライブ/
Renta!/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER
・シリーズ
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