無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 3 夜光花(著)/サマミヤアカザ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)シュルツ・ホールトン…サーレント帝国騎士。皇子の護衛。侯爵家長男。26歳。

 (受)リドリー・ファビエル…アンティブル王国宰相。帝国の皇子と身体が入れ替わっている。21歳。


<あらすじ>

 立太子の条件として、皇帝に竜退治を命じられたリドリー。皇帝への反骨精神で引き受けてしまったリドリーは、気乗りしないまま大急ぎで準備を進めます。


<感想>

 シリーズ3作目もおもしろかったです!おそらく読者と帝国の人々はみんなリドリーに夢中なのではないでしょうか。本人の想定以上に活躍を続ける皇子は見ていてすごく楽しくて、同時にライバルも増えているシュルツが心配になります。

 竜退治だけでなく、道中でも降りかかる難題を解決していくリドリーはさぞ帝国民の支持を集めただろうと思います。これがリドリーにとっては平民を思いやってというよりは、自分の利害のためにやったことが結果的に人助けになっているところがとても魅力的。中身は敵国の宰相なので、あまり功績を残すわけにもいかないのに最終的に大勝利してしまう感じが最高に楽しいです。

 シュルツにはついにご褒美がありましたが、リドリーの心は手に入らない事実が浮き彫りになってしまったのは切ない。癖のある奴隷たちが次々とリドリーへの距離を詰めてくる中、シュルツも確実に奴隷として覚醒し始めているのがかわいそうなのに萌えます。清廉潔白だった護衛騎士様がどこまでヤンデレへの道を突き進んでくれるのか楽しみでなりません。

 あとはレオナルドがかっこよかったです。まさかこんなにすごい人だったなんて。そしてそんなお方がコロッとリドリーに落ちていった様子に好感度が爆上がりでした。心強い味方がどんどん増えて、次回への期待も膨らむ一方です。


<オススメ>

・シリーズ3冊目。
・護衛騎士×皇子(中身は敵国の宰相)。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

ブックライブ/
Renta!/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER


・シリーズ
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無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 4 夜光花(著)/サマミヤアカザ(イラスト) 【小説感想】
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