暴君竜を飼いならせ 犬飼のの(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】

記事内に広告が含まれています。


<登場人物>

 (攻)竜嵜可畏(りゅうざき かい)…竜泉学院生徒会長。ティラノサウルスの遺伝子を継ぐ竜人。

 (受)沢木潤(さわき じゅん)…高等部3年。ベジタリアン。


<あらすじ>

 高校生の潤は、その美貌ゆえに芸能スカウトに追い回される日々。通学途中、芸能関係者からの逃走経路である裏道から飛び出した潤は、道路を走っていたリムジンに撥ねられてしまいます。
 死にかけていた潤を助けたのは、リムジンに乗っていた別の高校の学生・可畏。ベジタリアンの潤を気に入った可畏は、自分が生徒会長を務める竜泉学院に潤を転校させようとします。


<感想>

 シリーズ1作目です。インパクトのある表紙、一見潤がひとりきりのように見えて実はちゃんとふたりなんですよね。攻が恐竜……今見てもやっぱり新しいです。

 舞台は現代日本ですが、設定はどこまでもファンタジー。はじめから盛り盛りな印象でしたがどれもわかりやすく、不思議と無理を感じさせないところは本当にすごい。恐竜BLとは……?と読む前に感じていた困惑はあっという間に払拭されました。

 一番印象に残ったのが、竜人である可畏と、動物の声が聞こえるためにベジタリアンになった潤、というふたりの関係。可畏がどんなに暴君でも、抱えている感情は潤にダダ漏れているってものすごく萌えました。だからこそ潤はこれまでの愛妾とは違い、可畏には潤しかいないと思えます。

 人間とは異なる感覚を持つ竜人の可畏は、潤に対して振るう暴力も容赦ありません。そのあたりは読む人を選ぶとは思いますが、シリーズを重ねるうちに歩み寄りをみせ甘くなっていく過程も見所かと思います。久しぶりにこちらの1作目を読み返したらやはり最初の可畏は殺伐としているな、と感じられて懐かしかったです。

 巻数を重ねる毎に壮大になっていくこちらのシリーズ、もうすぐ6作目が発売されるようなので楽しみに待っています。


<オススメ要素>

・シリーズ1作目。
・暴君竜×美貌のベジタリアン。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive! 【SS付き電子限定版】/
Renta!【SS付き電子限定版】/
ひかりTVブック【SS付き電子限定版】/
コミックシーモア【SS付き電子限定版】/
eBookJapan【SS付き電子限定版】/
BOOK☆WALKER【SS付き電子限定版】


・シリーズ








感想記事はこちらです


感想記事はこちらです


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説読書感想へ


コメント

タイトルとURLをコピーしました