ひみつのセフレちゃん 愛あふれて流出編 /ヤマヲミ 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)上村智樹(うらむら ともき)…トモ。国民的アイドルグループ「REAL5」のメンバー。22歳。

 (受)福本幸助(ふくもと こうすけ)…コースケさん。普通のサラリーマン。39歳。


 凪悠介(なぎ ゆうすけ)…デビューしたてのアイドルグループ「NEXUS」のメンバー。トモに憧れている。


<あらすじ>

 国民的アイドルのトモと普通のおっさんのコースケは六畳一間でラブラブ半同棲中。トモの若さに自分の歳を感じつつもコースケは幸せを満喫しています。
 デビューしたての後輩アイドル・凪に憧れているといわれたトモ。後輩からの初めての言葉に喜んだトモでしたが……。


<感想>

 『ひみつのセフレちゃん』シリーズ8巻です。『愛あふれて流出編』とは一体どうなっちゃうんだろうとハラハラしながら待っていました。

 最初に収録されている「ファーストラブvをもう一度」は2015年初出の短編で、コースケさんがガラケーを使っているあたりにふたりの歴史を感じました。そしてふたりはすっかりラブラブ、コースケさんはトモのオフの日だからと当たり前に同窓会も欠席宣言です。しかし当日に仕事が入ってしまったコースケさんは、不可抗力で同窓会にも顔を出すことに。

 トモに謝りながらもしっかり仕事に行くコースケさん、こういう普通の会社員の感じを忘れさせないところがこちらのシリーズの大好きなところです。好感度が爆上がりしていたところで、コースケさんが久しぶりに会った同級生たちは家庭を持って父親になっていたり。これは切ない展開かと思いきや、その誰よりも自分が幸せだと考えるコースケさん……これ、すっごくいい話だと思いました。じんわりきます。

 その次のお話から、トモの後輩・凪が登場します。凪はトモに憧れて事務所に入所したほどトモのことが大好きで、初めて後輩から憧れの目を向けられたトモは大喜び。家に帰れば無邪気にコースケさんに後輩くんの話をしています。

 ところがこの凪の憧れは憧れの範疇に収まらず、トモの恋愛事情を率直に聞いてきたり、そこで恋人がいると教えられても諦めるどころかぐいぐいくる子です。この凪に、トモがオカズ用にと保存したコースケさんとの動画を見られてしまいます。

 オッサンよりも俺のほうがふさわしい、と真顔で迫る凪、けれど恋人になって3周年の夫婦にはとても敵わず。全くブレを見せなかったコースケさん、完全に覚悟が決まっている様子に8巻分の重みを感じました。この場にトモがいたらさぞかし喜んだだろうな、としみじみしてしまいました。

 踏み込みすぎた凪にトモが怒ったことも新鮮で、凪は清々しいほどの返り討ちにあってしまいました。いろんなものを乗り越えてきたふたりにはもう誰の入る隙もないのかもしれません。

 凪は凪でこれがまた憎めない子で。コースケさんが、トモを好きな気持ちは自分が一番わかると言って許してしまったせいかもしれません。でもそれってすごーく大人の余裕ですよね。コースケさんかっこいい。

 カバー下での恒例のあとがきにも毎度の事ながら爆笑させていただきました。先生の近況と、それからひみつのセフレちゃんシリーズについてのお知らせが。最後の方はこれけっこうびっくりしました。すごく見たいけどでもそれを読めるときはつまり最後になってしまうわけで……。でもやっぱりシリーズも先生の他の作品も楽しみな気持ちは変わらないので、期待に胸を躍らせつつ静かに待とうと思います。


<オススメ>

・完全無欠夫婦にライバル登場。


<関連作品>

・電子書籍

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