<登場人物>
(攻)古田正十郎(ふるた せいじゅうろう)…官能小説家。
(受)宮沢護(みやざわ まもる)…社畜リーマン。美しい文字に興奮する。
<あらすじ>
自分好みの美しい文字にしか興奮を覚えない宮沢。フェチを隠して生きながらも運命の出会いを待っていました。
そんなある日、ポストに入っていたのはお隣さんからの手紙。そこに書かれた文字は宮沢の好みど真ん中で、お近づきになろうと訪ねた結果、そこにいたのはあやしい雰囲気の男・古田でした。
<感想>
宮沢が美文字フェチに目覚めた経緯やいかに文字そのものが好きかというのがどうにもおかしくて笑えます。紙だけでなく、自分の身体に書かれた文字(内容もすごい)を見て興奮する姿は、コミカルに描かれていてかわいいですが変態そのものです。
でも普通の人には理解されない性癖を持つことで宮沢は孤独を感じていて、それを唯一理解してくれたのが古田だったんですね。そのあたりにもしっかり触れてくるところがさすがヤマヲミ先生、変わったフェチをギャグだけで終わりにしないところが好きです。
宮沢の変態性の活かし方にも思わず唸ってしまいました。ふつうじゃないと言いつつも、官能小説家の古田にかかればあんなことやこんなことができちゃうんですね!特に最後に気持ちを伝えるシーンでの古田のとった手法(?)が、もうさすが唯一の理解者と拍手を送りたくなりました。
カバー下には毎度おなじみのあとがきもみっちりでした。漫画の他にもこんなにお楽しみを付けてくださる先生のサービス精神に改めて感服致しました。今回も楽しかったです。
<関連作品>
・スピンオフ
(感想記事はこちらです)
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