<登場人物>
(攻)ディータ…覆面の殺人鬼。30歳。(受)籠橋太一(かごはし たいち)…関西人。25歳。
レフ…食人鬼。ディータの幼馴染。30歳。
杏奈(あんな)…ディータが生け捕りにした眼鏡っ子。23歳。
<あらすじ>
太一がディータに捕まってから約2週間が経ち、太一は無職の自分に絶望していたものの、ディータが殺しをしなくなったことを喜びます。そこへディータが生け捕りにしていた杏奈が現れ、殺しを否定しない杏奈の存在に太一はモヤモヤした気持ちを覚えます。<感想>
紙本2巻には、電子で単話配信されていた7~12話と「特別描き下ろし漫画」、カバー下漫画2Pが収録されています。太一とディータが一緒に暮らし始めてから2週間が経っていて、太一はすっかりこの生活になじんできているように見えます。時折我に返る姿ももはやコメディで、普通に笑いながら読み進めてしまいました。グロ系が苦手だった私が覆面殺人鬼のお話を笑顔で眺める日がこようとは、BL萌って素晴らしいです。
そして今回も濃いキャラが登場していました。太一の影響で殺しをしなくなっていたディータが生け捕りにした、杏奈と名乗る眼鏡さん。杏奈はおそらく当て馬ポジションではありますが、初対面でレフの本質を見抜いたりとなかなかに侮れない人でした。でもディータを受けだと言い張ったときには(なにそれすごく見たい……)と共感してしまい、なんだか太一に申し訳ない思いです。
そんな杏奈(とレフ)に引っ掻き回されたおかげで、太一が自分の気持ちを自覚し、ディータの人間性についても深いところまで掘り下げられていました。同時に太一の母性のような優しさも滲み出てきて、1巻では「とんでもなく明るくてノリのいい関西人」という印象だった太一が、ここにきて聖母のように見えてきました。母性溢れる男前は酔っぱらっても素敵でした。
1話1話がギャグ回のようで、実はそれぞれにキャラクターの本質に迫る描写があって読み返すたびにハッとさせられます。ディータの監禁はもうユルユルで、本格的にイライラし出したレフがこれからどう動くのか、3巻が出てくれるのをひらすらに祈っております。
「特別描き下ろし漫画」は先生の「今回の日記」、レフの部下紹介、あとがきが収録されていました。カバー下はレフと杏奈、レフと依のお話でした。レフの前での杏奈が想像以上にかわいくてびっくりです。
<オススメ>
・単行本版シリーズ2作目。<関連作品>
・電子単話版(全20巻、完結済)BookLive!/
Renta!/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER
・シリーズ
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