<登場人物>
(攻)二階堂虎臣(にかいどう とらおみ)…童顔がコンプレックス。25歳。(受)髙見獅堂(たかみ しどう)…高校の体育教師。23歳。
<あらすじ>
虎臣は見た目が若いせいでタチとして受け入れてもらえず、ずっと相手が見つからないままです。そんな時にSNSを通じて出会った、体育教師でネコの獅堂。年下にしか興奮できない獅堂をオトすため、虎臣は年齢を偽って付き合いを始めます。<感想>
ほぼ全員が何かしらの嘘をついて生きている大人たちのお話で、それがバレてしまったときにどうなるのかが本当に人それぞれで、大変見応えがありました。相手を騙したいのではなく、自分のためだったり誰かのためだったりの嘘が将来どう出るのか、彼らのさらにこの先まで見届けたくなります。最初はただ恋人がほしいだけに見える虎臣くんですが、コンプレックスの童顔を利用してでも獅堂さんの理想を演じてみせる姿に本気を感じます。一方で、これまでは普段から自身を偽って生きてきた獅堂さんは、虎臣くんの前では正直な自分をさらけ出せている様子。実ははじめから年上と年下の関係が出来上がっていたのですね。
最終的に虎臣くんと獅堂さんの誤解は解けたものの、その陰で伝わることのなかった福木さんの本心が切ない。彼の「前に進める」の言葉が救いです。福木さんにも幸せが訪れるよう願っております。
その後の晴れてなんの気兼ねもなく付き合えるようになったふたりを見ていると、けっこうお兄ちゃん気質な虎臣くんと、しっかり者に見えて実はチョロい獅堂さんは意外といいバランスなのがわかります。描き下ろしもそんなふたりのかわいさが全開で、笑ってしまいました。そういえば教師でヒゲのある人って珍しいなとここで初めて気づいたのですが、虎臣くんのおかげで獅堂さんのヒゲはしばらく守られそうで安心しました。
<オススメ>
・年下のふりをする童顔×対象は年下のみの体育教師。<関連作品>
・電子書籍(単話版)ブックライブ/
Renta!/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER
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