柳下荘の地縛霊 /Mりあ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)伊藤拓海(いとう たくみ)…大学生。子供の頃から霊が見える。21歳。
(受)瀬屑好人(せくず よしと)…地縛霊。柳下荘の一室から出られない。29歳。
<あらすじ>
気が付いた時にはアパートの部屋で地縛霊になっていた瀬屑。自分の居場所を守るため、入居希望者を怖がらせては追い払っています。そんな瀬屑の存在を知りながら、わざわざ引っ越してきたのが大学生の伊藤。どんな脅しにもめげない伊藤の思考を読んでみた瀬屑は、伊藤がとんでもないド変態だと知ります。
<感想>
トンデモ性癖糸目と地縛霊の人間×幽霊ならではの特殊プレイ、加えて恋愛の切なさもじっくり味わえる、非常に濃い一冊でした。
伊藤の特殊性癖には理由があり、理由と言っていいのかも謎な説明があるのですがこれが不思議と説得力があり納得してしまいます。しかもそれがふたりの距離を縮めるのにとても活きている。すごいお話でした。あと、瀬屑以外の幽霊が普通に怖くて震えました。暑い季節にぴったりです。
伊藤が幽霊を抱きたいだけ、なきっかけから、伊藤の精気をもらい続ければ瀬屑が成仏できるかもしれず、ふたりは利害関係へ。それが何度も体を重ね、互いの過去まで明かし合ったふたりに情が芽生えてからはもう本当に切ない。途中デッドエンドも覚悟したのですが(もう死んでるけど)、ありがたいハッピーエンドが用意されていました。ああよかった。
それから、嵐のように突然現れて去っていった末照院零明さま。相棒さんとの関係やなれそめが激しく気になります。カバー下イラストにも萌え転がりました。
描き下ろしも今のこのふたりならではという感じで楽しかったです。伊藤って頭いいですよね……付き合うにはかなり厄介そうですが、瀬屑がだいぶ優しそうなので結果いいバランスなんだと思います。
<オススメ>
・幽霊しか抱けないクズ×柳下荘の地縛霊。
<関連作品>
・電子単話版(お試し読みができます。)
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