Daisy Jealousy /おげれつたなか 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)要(かなめ)…フリーモデラー。学生時代から天才。

 (受)三咲一馬(みさき かずま)…アニメ映像会社勤務。努力型。


<あらすじ>

 モデリングを勉強して憧れの会社に入ることを夢見て専門学校に入学した三咲。しかし同級生の要は努力する天才で、三咲はその才能を認めながらも嫉妬に駆られていました。


<感想>

 好きなことを仕事にしたくて努力していたら、努力だけではとても追いつけない天才に出会ってしまった……現実でもすぐ近くで起こっていそうで、それをきっかけに夢に対する向き合い方が変わることも実際にあるのではないかと思います。三咲も要も心理描写がとても丁寧で、どちらにも共感できる要素が詰まっていた印象です。

 才能に嫉妬、というのも同性同士な感じがしてすごくBL読んでる満足感が味わえました。わかりやすく好きだと言ってくるのは要の方なのだから、三咲はもっと調子に乗って足を引っ張ることだってできたと思うんです。でもそれをしないくらいには三咲はもう大人で、むしろ自分の方がすべてを捨てる道に走ってしまったのには胸が痛みました。

 さらにそこから三咲が「ストブロの新作」をプレイしていく流れには泣きそうになりました。いつの間にか見失っていた夢を思い出すって、夢破れた瞬間より切なさを感じます。こうやって人はまたひとつ大人になっていくのですね。

 描き下ろしでは、ふたりがちゃんと恋人していて安心しました。本編の後には「用語集」が収録されていて、飛び交っていた専門用語の解説がある親切仕様です。それから、帯の折り返し部分には「SPECIAL PRESENT」が。これにはニヤニヤしてしまいました。2022年10月31日までとあるので、またじっくり眺めにいこうと思います。


<オススメ>

・一途な天才×才能に嫉妬する努力型。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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