(※小説の場合は挿絵になっていないシーンも紹介しています。)
・『こっちむいて、愛』(表題作) /みちのくアタミ
雨の中、傘の下で落ちそうで落ちない涙が美しいです。気持ちが報われた後の鈴原の笑顔がまた素敵。セットでかわいさ倍増です。
・『夜はともだち』 /井戸ぎぼう
真性ドMの飛田くんは、プレイ中はどんなにいたぶられても泣きません。そんな飛田くんが真澄を追いかけてきたラストでついに涙します。きれいでした。
・『半壊の花』(嘘つきたちの食卓) /早寝電灯
早寝電灯先生の描く泣き顔はどれも印象的なのですが、私はこちらが一番のお気に入りです。泣く、というよりは、涙が落ちる、という感じが好きです。読んでいるほうはなぜか和みます。とても癒されるいい作品でした。
・『ただただ好きというだけで 』/ときたほのじ (感想記事→ただただ好きというだけで /ときたほのじ)
ヤンキーな見た目で周囲から怖がられていても、好きな人の前ではすぐに赤くなり、泣き虫な十時が猛烈にかわいいです。
・『イエスタデイをかぞえて』 綾ちはる(著)/黒沢要(イラスト)
読んでいて終始涙がとまらなかった作品です。物語の冒頭、三島が1年前に戻って静かに涙した時点で私の涙腺は崩壊しました。イラスト内でも鏡に映る歯ブラシが1本だとわかるのが、さらに切なくさせます。
・『キス』 一穂ミチ(著)/yoco(イラスト) (感想記事→キス 一穂ミチ(著)/yoco(イラスト))
泣きたくて泣いているわけじゃない苑と、泣きたくて泣いている苑。どちらも近い場面のイラストがありますが、微妙に表情がわからないようになっているのが切なさを煽ります。
・『涙の中を歩いてる』 水原とほる(著)/梨とりこ(イラスト)
タイトルの通り、有也は高林さんに肉体的にだけでなく精神的にも何度も泣かされます。その中でも、有也が自分でも知らないうちに泣いていたシーンが最もぐっときました。ここは挿絵になっていませんが、私の中では有也への愛おしさがガツンと上がった名場面です。
無意識にヤンデレを集めてしまった<攻編>とはだいぶ雰囲気を変えられたかな、となんとなく感じています。小説は途中がかわいそうな展開のものばかりになってしまいましたが、その分、その後の幸せがじんわりと沁みます。
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