異端の血族 夜光花(著)/奈良千春(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)ノア・セント・ジョーンズ…火魔法の血族の直系。闇魔法の血族の血も流れていて、赤毛に。青い瞳。3年生。
(受)マホロ・ボールドウィン…小柄で、全身真っ白。光魔法の血族。1年生。18歳。
レオン・エインズワース…水魔法の血族の直系。プラチナ3。
ジークフリート…闇魔法の血族の直系。退学後に失踪。マホロに執心。
<あらすじ>
予期せずギフトを授けられ代償を払わされたレオンは錯乱し、闇魔法の一族の村で捕らわれの身に。女王の安否を心配した一行はレオンを置いて戻ることになりますが、王宮ではすでに騒ぎになっており……。
<感想>
『烈火の血族』、『花嵐の血族』、『女王殺しの血族』に続く「血族シリーズ」4冊目です。明かされ始めた真実に驚いたり、新たな謎にドキドキしたりと今回も楽しかったです。毎回こんなにおもしろくて大丈夫なのかな……?と謎の不安が過ぎるほど想像のはるか上の楽しみを与えてくれるこちらのシリーズ、300ページ超えで読み応えもバッチリでした。
前巻からの流れでレオンがかなりかわいそうな事態になってしまいましたが、そこで浮かび上がってきたのが次期国王・アルフレッドについて。今のところ彼の目的がわからずマホロたちの味方なのかも判別できない状態ではあるものの、レオンに対して執着めいたものをのぞかせた瞬間には萌え滾りました。しかも「真の忠誠で、」に続くセリフには私もマホロと一緒に跪きたくなるほどの威力。ミステリアスな殿下が本懐を遂げられるならいっそレオンとともに闇落ちしていただいてもいいかもしれない、などと考えてしまいました。
ノアとマホロに関しては恋愛面で発展してくれたのが嬉しかったです。途中、お互いを大切に思う気持ちは強くなっていても、マホロがノアに距離を感じてしまう展開はさすがでした。闇魔法の血族に染まってしまうと、愛し方まで変わってしまうのでしょうか。魔法属性の違いから一緒に生きるのが難しくても、マホロが対等になろうと自分の気持ちを口にできるようになってくれたことが救いです。
マホロとノア、それぞれに酷な事実が判明し、同時にジークフリートも行動を起こしていた様子で、お話はまだまだ目が離せません。奈良千春先生のイラストも細部まで美しく、特に戴冠式の華やかさは絵画のようでした。しかも、目次の次の扉絵(?)が意味深!見るたびにドキドキしています。
<オススメ要素>
・血族シリーズ4作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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