化かして騙して /akabeko 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)本田(ほんだ)…ポン太。ジムトレーナー。23歳。
(受)紺野(こんの)…コン助。バル店員。キツネ顔の美人。25歳。
<あらすじ>
周囲から「ポン太」と呼ばれ親しまれている、ジムトレーナーの本田。以前から気になっていたキツネ顔の美人・紺野がジムの見学に訪れ、全力で勧誘し入会してもらいます。浮かれて紺野との距離を縮めていく本田でしたが、紺野にはずっと片思いしている相手がいることが発覚します。
<感想>
なんてかわいい表紙! 連載時はふたりがいつくっつくのかを追うのに夢中でしたが、こうして見るとポン太はすごくたぬきっぽいしコン助は本当にきつねみたいに見えてきます。化かされたいし騙されたいです。
内容もタヌキとキツネの化かし合いを見ているみたいでかわいかったです。とはいえどちらも悪気はなく、むしろどうしたら相手とうまくいくのかを考えすぎてのすれ違い。とても切なくて、でも恋に思い悩む姿がとんでもなくかわいらしくてどこから読んでも萌え転がれます。
改めて眺めてみるとコン助って超絶美人。ちょっと陰が差した瞬間や、ほんのり笑ったときの表情とかたまらないです。しかも弟のいる年上。これはポン太が惚れるのもわかります。
ポン太はぬいぐるみみたいな癒し系の見た目に反し、ジムトレーナーなだけあって脱ぐといい体をしていました。ポン太の体ってコン助の理想なんですよね。なのできっとコン助にはポン太がぬいぐるみには見えていないし、ずっと恋愛対象だったんだと思います。
ポン太のトラウマは悲しいけれど、それゆえの優しさでコン助を応援してくれたから、コン助を振り向かせるきっかけを作れた様子。ふたりの傷ついてきた経験がすれ違いを生みつつも、同時に恋を始めるきっかけにもなっているのが美しくて惚れ惚れします。絡みがしっかりエロいのも大人な感じがして良きでした。
描き下ろしもかわいかったです。おそらくここにきて、ずっと気になっていたポン太の同僚のお名前が発覚。それをコン助が呼んでいるのがなんかよかったです。それから最後のポン太のモノローグではっとさせられたのが、お互いに騙していたのは自分自身の気持ちだったこと。相手を欺こうなんて思いは最初からなかったんですよね(言葉が少なかっただけで)。ふたりが諦めずに進もうとしてくれて本当によかったです。
<オススメ>
・「いい人」年下×不毛な片想い中の美人。
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