ラブ・バチェラー 小川いら(著)/果桃なばこ(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)佐久間敏秋(さくま としあき)…雄一の親友。証券会社勤務。25歳
(受)新藤真紀(しんどう まき)…インテリアコーディネーター見習い。24歳。
荻野雄一(おぎの ゆういち)…真紀の従兄弟。25歳。
<あらすじ>
失恋したばかりの真紀は、近々結婚するという従兄弟の雄一のバチェラー・パーティに嫌々参加します。昔から真紀に意地悪だった雄一は、この日も皆の前で真紀をからかいます。耐え切れずに席を立った真紀でしたが、雄一の親友で真紀の憧れの人・敏秋に呼び止められ、二人だけで会いたいと誘われます。
<感想>
一番の感想は、「こんなお話が本当にあったんだ!」です。隠れた名作と銘打たれている事実に大いに納得しました。これはすごい。
収録作品は、『ラブ・バチェラー』『ラブ・トライアングル』『ラブ・アフェアー』の3編です。
まず『ラブ・バチェラー』で敏秋と真紀がくっつき、『ラブ・トライアングル』で雄一を含めた三角関係に発展、『ラブ・アフェアー』ではめでたく3人で仲良くなるというあまり類を見ない展開でした。
『ラブ・バチェラー』のみ小説アクアに掲載されていたようですが、あとがきによりますとその時点ではこんなラストを迎えるとは作者の小川先生も思っていなかったそうです。
私も読んでいてびっくりしつつも、軽いノリの文体と全体の明るい雰囲気が無理を感じさせません。最初は本当に嫌な奴だった雄一が、意外といい人で真紀のこともちゃんと好きだったのも大きいかもしれません。
ちょっと変わった3P展開を楽しめる貴重な作品でした。複数モノが大丈夫な方にはぜひオススメしたいです。
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