<登場人物>
(攻)東谷准太(あずまや じゅんた)…俳優。祖父がスペイン人。
(受)西條高人(さいじょう たかと)…俳優。子役出身の演技派。
イワノフ騎士(イワノフ ナイト)…新人タレント。准太の大ファン。家が極道。
<あらすじ>
二人舞台の稽古が進む中、卯坂に「あくが抜けた」と評された准太。高人とふたりきりになっても様子はおかしいままで、高人が少しでも嫌がる様子を見せるとすぐに引き下がってしまいます。
<感想>
7巻は「黒い繋がり編」前編のようで、新キャラ、新展開が盛りだくさんでした。天使っぽさは増したはずなのに、高人さんに対して謎の引き下がりを見せる准太、卯坂さんと在須先輩、明らかに黒い人たち……7巻の時点ではどれも開幕編といった感じで、早くも次巻が待ち遠しくなる展開でした。
中でも存在感を示していたのが、イワノフ騎士君。本人は悪い人ではなさそうですが、その周りが怖すぎて……。彼の実家のノリは明るいものの、羽柴さんや沼田局長の底知れない雰囲気にヒヤヒヤしました。
ただ騎士君のおかげで綾木の活躍を見られたのは楽しかったです。ピンクの魔物に怯えながらも、隙あらば高人さんを狙っているのもなぜか好感度が上がります。いい仕事をしているらしいのに、加工要員にされてしまった綾木が報われる日はくるのでしょうか。
そして今回意外なほどがっつり描いていただけたのが、卯坂×在須。学生時代の回想中、今はいい大人な卯坂さんがここまでこじらせていたとはびっくりで、なんだかかわいらしく見えてきました。ついに高人さんと准太と顔を合わせることなった在須先輩が冷静に現場の状況を分析できているのも、ギャップがあってかっこよかったです。
描き下ろしは「clear」クランクイン前のお話で、本編ではもの足りなかった諸々はこちらで補給できました。裸エプロンだけにとどまらず、自らシチューまみれになってくれるなんて高人さんサービスしすぎでは……?ありがとうございます。
<オススメ要素>
・黒い繋がり編前編。
・卯坂×在須の過去。
<関連作品>
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