白百合王の調教 西野花(著)/石田要(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)ウィルフレッド…エリス直属の騎士。

 (受)エリス…ハーシェルの国王。22歳。


 (攻)ロードリック・ランドル…ラナマン帝国の皇帝。

 (受)ジーン…エリスの双子の弟。幼い頃に娼館に売られた。22歳。


<あらすじ>

 前王の支配により疲弊したハーシェルの新しい王となったエリス。エリスが即位したタイミングを狙ったかのように、ハーシェルは同盟国であるラナマン帝国の侵攻に遭います。
 戦いが大詰めを迎えたところで、エリスは信頼していた腹心・ウィルフレッドに裏切られ、ラナマンに国を奪われてしまいます。捕らえられたエリスは牢で鎖に繋がれ、ロードリック帝と行方不明だった双子の弟・ジーンを含めた衆人環視の中で陵辱されます。


<感想>

 すごい表紙です。紙本には一応帯が付いていて裏表紙に関してはいい具合に仕事をしてくれていますが、表紙については……これはギリギリ仕事をしていないのでは。なんとか帯を1cmくらいでいいので上にずらせれば、どうにかなる……かもしれません。

 そしてすごいのは表紙だけではありませんでした。カラー口絵はもっと凄まじいことになっています。さらには中のイラストももちろんたいへんなことに。ここまでくると清々しささえ感じました。

 石田要先生の挿絵についてばかり語ってしまいましたが、やはりここまでの素敵なイラストを生み出していただけるのはそこに西野先生の文章があるからだと私は思っています。多彩なプレイ、官能的な描写がたくさん出てくるからこそ、ここもイラストで見てみたかった!と思わせてくれるシーンが数多くありました(文も絵もどちらも良いと伝えたいだけなんです)。

 肝心の内容は、若き国王・エリスが、彼の忠実な部下・ウィルフレッドに裏切られ、敵国の王、双子の弟、兵士達も加わってとことん堕とされていくお話。そもそもウィルフレッドも、幼い頃にエリスを暗殺しようとして失敗したところをエリスが牢から出し自分の騎士にしてしまったというから驚きです。

 さらには、エリスには小さいときに離れ離れになった双子の弟・ジーンがおり、王子として育ったエリスとは対照的に、娼館に売られたジーンは不遇の人生を歩んでいました。エリスにとっては敵国の皇帝・ロードリックに見初められたジーンは、エリスへの復讐心から、捕らえられたエリスが自分と同じところまで堕ちることを望んでいます。

 メインとなるのはウィルフレッド×エリスですが、そこにロードリック×ジーンも加わって4Pになったり、ラナマン帝国の兵士たちもわらわら参加してきたりで複数・衆人環視プレイが多めです。でもちゃんとふたりきりのシーンもあります。兵士たちにいいようにされた後は、嫉妬したウィルフレッドが必ずエリスに手を出してくる、というのが個人的な萌えポイントでした。

 それから特筆すべきは受双子を含めた4P。これが本当にすごかったです。背後からそれぞれの攻に抱えられた状態で双子が繋がるんです、受同士で。尿道責めがまさかこんな形で応用されようとは。エリスが「もうどうしていいのかわからない」と思っていますが、私もどうしたらいいのかわかりませんでした。全力で賞賛したいのですが、感想が言葉にならないほどの肌色シーンってあるんですね。圧倒されました。

 陵辱、衆人環視、モブ姦と人によっては地雷要素かもしれないものの、感じやすい体をお持ちのエリスからは痛い感じはしません。ジーンの生い立ちがかわいそうでしたが、そこはロードリックがなんとかしてくれると信じています。

 表紙のインパクトを裏切らないばかりか、それを超えてくる激しいプレイの数々に大変満足させていただきました。


<オススメ要素>

・肌色ファンタジー。
・双子受4P。


 地雷注意:モブ姦。


※紙本のアンケートハガキに全プレ情報がありました。

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