<登場人物>
(攻)ランスロット…キャメロット王国の騎士。
(受)海老原樹里(えびはら じゅり)…王国の王妃。神の子として召喚された。
<あらすじ>
王都復活に向けて皆が少しずつ動き出し、モルガンの動向については次はガルダと使うに違いないと話し合いが進んでいたキャメロット王国。樹里はランスロットの濃すぎる愛にそろそろ落ち着いてほしいと考えるほどになっていましたが、そこへガルダを捕らえたとの知らせが入ります。
<感想>
『少年は神』シリーズ(全7巻)のアナザーストーリー、『騎士の誓い』『騎士の祈り』に続く3作目で、こちらで完結です。
アーサー亡きキャメロット王国を一体どうやって救うのか……前巻までのお話を楽しく読みながらも全く先が読めませんでした。最終巻となる3巻も3分の2ほど読み進めてもこれもしかして4巻に続くのでは!?と考えてしまうくらいみっちり詰まったストーリーでした。
しかし読み終わってしまった今となっては、そんな不安はなんだったのかと思うほどに諸々きれいに解決していました。樹里にはまだ向き合わなければならないことが一応残されてはいるのですが、トリスタンを見ているときっとどうにかなっているのだろうと安心できます。
途中、樹里がアーサーと再会した場面では泣いてしまいました。アナザーストーリーではもちろん樹里はランスロットと幸せになってほしいと思って追いかけてきたはずなのに、ここはやっぱりつらかったです。それでも、アーサーが笑っていたことと、はっきりランスロットに託すと言ってくれたことには救われました。アーサーはこんなところでも男前でした……挿絵の樹里の表情も本当によかったです。
アナザーストーリーとはいえ、未亡人・樹里の新たな恋を応援することにどこか後ろめたさを感じていたものの、それさえも払拭してもらえた感動的な展開でした。
<オススメ要素>
・『少年は神』シリーズランスロット編完結巻。
<関連作品>
・シリーズ
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