推しはα 2 新婚旅行は妖怪の里 夜光花(著)/みずかねりょう(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)人見蓮(ひとみ れん)…アルファ。イケメン。実家が妖怪専門旅館。27歳。

 (受)人見佑真(ひとみ ゆうま)…元はベータのオメガ。自称平凡。旅館の厨房で働く。27歳。


<あらすじ>

 蓮と結婚しイケメン息子の颯馬も生まれ、二人の美形に囲まれて充実した新婚生活を送っている佑真。ある日、蓮と佑真が働く妖怪専門旅館に閻魔大王の使者が現れ、佑真と颯馬が妖怪に襲われないための「印」をもらいにくるよう伝えられます。閻魔大王に「印」を授けてもらうため、新婚旅行がまだだった蓮と佑真は颯馬を連れて妖怪の里へ向かいます。


<感想>

推しはα』続編です。こんなにおもしろい続きがあったとはびっくりで、最後までドキドキが止まりませんでした。

 結婚して蓮似の息子が生まれ、美形大好きの佑真は二人を愛でるのに忙しそうです。蓮の写真集まで作ってしまう佑真はすごく楽しそうですが、かわいい颯馬への父親の実感はない、とふわっとしたことも考えていたり。推しと家族になるってすごく複雑な気持ちなんだろうなと何度も考えさせられました。

 そんなふたりの新婚旅行は、なんと妖怪の里。妖怪にやたら好かれる佑真でも、実は閻魔大王に「印」を授けてもらえば襲われなくなるそうです。人間や妖怪にも恐れられている閻魔大王からの呼び出しに皆が戦々恐々とする中、佑真だけは新婚旅行気分なのはとても楽しい展開でした。平凡を自称する佑真ですが、妖怪専門旅館に嫁げるだけの類まれな素質があったのですね。道中、どんなに大変な目にあっても佑真だけはすぐに順応して活躍してくれるのが、異世界転移みたいで本当にワクワクしました。

 そんな佑真が閻魔大王に気に入られてしまったために事態が大きく動きます。蓮とのすれ違いはどちらの気持ちも理解できるだけに切ないものがありました。読んでいる最中はオメガバースの雰囲気は薄い印象でしたが、佑真が元はベータだったことも根強く影響しているのかと思うとやはりこのお話はまぎれもなくオメガバースで、巧いなあと唸っています。

 ラストが衝撃だったので、はやくも続きが楽しみでソワソワしています。今回も妖怪がいっぱい出てきて、みずかねりょう先生のデフォルメキャラがかわいくて何度も口絵を眺めまわしてしまいました。


<オススメ>

・シリーズ2作目。
・ラブコメオメガバース。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive!(イラスト付き)/
Renta!(イラスト付き)/
ひかりTVブック(イラスト付き)/
コミックシーモア(イラスト付き)/
ebookjapan(イラスト付き)/
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・シリーズ
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