アフェア~人でなしの恋~ 丸木文華(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)斉藤絢斗(さいとう あやと)…会社員。営業課長。既婚。帰国子女。28歳。
(受)雪野友哉(ゆきの ともや)…会社員。既婚。30歳。
<あらすじ>
広告代理店勤務の友哉は、2年前に結婚、もうすぐ子供が生まれる予定で、平凡ながら幸せな家庭を手に入れようとしていました。
ところが、友哉の会社が買収されたことで共に仕事をすることになった絢斗に、友哉は一目惚れ。絢斗の方も友哉の気持ちに気づき、興味本位で手を出してきます。
<感想>
泥沼ダブル不倫の文字が躍る帯とあらすじから、だいぶ前に購入したもののなかなか開けずにいた本です。どうにか覚悟を決めて読んでみたところ、じっとりと暑い今の季節にぴったりだった上にドロドロというよりはハラハラする展開に目が離せなくなり、気づけば夢中になっていました。
既婚者同士の恋愛がバレて修羅場になるお話なのかと勝手に想像していたのですが、実際は抜け出せなくなってしまった不倫がいつ露見するのか、誰がどこまで勘付いているのか、とサスペンス的なドキドキを味わえるものでした。
本当に最後の最後までヒヤヒヤしました。読み終わったときでさえ、終わった?終わりました??終わったんですよね!?と何度も確認してしまいました。
誰もを虜にしてしまうカリスマ性をもつ攻の絢斗について、友哉も言っていますが最初は本当に年下には見えません。絢斗は友哉の自分への恋情に気がつきそれを弄ぶつもりで手を出したわけですが、それが本人が制御できないほどにハマっていく様から少しずつ年下らしさが見えてきます。同時に友哉の魔性も浮き彫りになり、ふたりがもつれ絡み合っていく姿に、これはもうもとには戻れないのだろうとなぜかこちらが諦めを覚えるほどでした。
「人に道を踏み外させる恋」の恐ろしさを体感できる怖いお話でした。発売は冬だった本ですが、夏の終わりに思いがけず背筋が凍るお話に出会うことができました。
<オススメ要素>
・大人が道を踏み外す泥沼ダブル不倫。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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