フェロモン探偵 アイドルを追え! 丸木文華(著)/相葉キョウコ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)如月雪也(きさらぎ ゆきや)…本名白松龍一。映の探偵助手。実家はヤクザだが、家業は継いでいない。

 (受)夏川映(なつかわ あきら)…探偵事務所所長。和装。珍妙な人やものを引き寄せる超トラブル体質。28歳。


<あらすじ>

 映の知り合いの紹介で夏川探偵事務所を訪れた、元グラビアアイドルの依頼人。彼女の依頼は、急激に有名になったアイドル「桜庭ゆり」がどうしてこんなにも売れているのかを調査してほしい、というものでした。
 ゆりへの接触を図るため、雪也と映は俳優と付き人として撮影現場に潜入。しかし、そこでも映のトラブル体質が発動してしまいます。


<感想>

 フェロモン探偵シリーズ9冊目です。今回はこれまで活躍してきた脇キャラがそれほど登場せず、新たな濃くておもしろそうな人との出会いが中心でした。ここにきてさらにシリーズが盛り上がっていきそうな展開にびっくりするとともに、期待もますます募ります。

 今回の事件は、アイドルグループを脱退しソロ活動を始めた途端に売れたアイドル「ゆり」についての謎を追うため、映と雪也が芸能界に潜入……したものの、映のフェロモンが芸能人にまで作用してしまい大変なことになっていました。

 当然雪也の嫉妬はおさまらず、現場の控え室やロケバスで襲われる映。けれどすっかり恋人同士のふたりの絡みは濃くて甘くてすごくよかったです。巻数を重ねるごとに変態性が増していく雪也に対し、映も内心嫌がっていないというのがまた良いです。そんなふたりにもまだ初めてなことがあって、それに大喜びしている雪也がなんかかわいかったです。

 そして中盤から少しずつ正体を現してきた、ゆりのマネージャーの川越さん。川越さんについてはもう何から何まで驚きの連続で、物語を最後まで読み終わったときには「すごい人が現れてしまった……」と半ば放心状態でした。

 彼のおかげで映と雪也を客観的に見るとどうなっているのかを知れたのは嬉しかったです。映のフェロモンの動きってつまり映の本心なのではないかと思うので、それが雪也に……となる川越さんの冷静な(?)解説に大変萌え滾りました。

 アイドル事件の真相は、こちらのシリーズらしいドロッとしたものでした。中でも驚いたのが、ネタバレになってしまいますが依頼人の八木崎さんでした。ほぼ全員が何かしらの闇を隠し持っている中、彼女の思いだけは隠された美しさのように感じられました。


<オススメ要素>

・急激に有名になったアイドルの謎。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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