金竜帝アルファと初恋の花嫁 かわい恋(著)/兼守美行(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)ルーフェン…アルファ。金竜帝と呼ばれる皇帝。金髪碧眼。20歳。

 (受)ヨルネス…オメガ。神官。長い黒髪。25歳。


<あらすじ>

 神官見習いをしていたヨルネスは、当時10歳だったルーフェン皇子を教会で預かり、面倒を見ることに。ヨルネスの献身により不調から立ち直ったルーフェンは、城に戻り金竜帝と呼ばれる優秀な皇帝に成長します。ヨルネスは神官となり大事な思い出としてルーフェンを思い出すようになった頃、皇帝からヨルネスを妃として召し上げる旨の文書が届きます。


<感想>

 かわいい子供だと思っていたら溺愛系α皇帝に大成長を遂げた年下攻と、そんな皇子の面倒を見ていた清廉で美しい神官Ω受の、華やかで上品な印象のオメガバースでした。金竜帝とも呼ばれる若くて立派な皇帝の見せてくれる、どこまでも一途な恋心がかわいらしかったです。

 ふたりの子供時代の出会いの描写がしっかりあって、ここがもう甘酸っぱくてとにかくかわいかったです。皇子としての重圧に押しつぶされそうになっていたルーフェンにとって、ヨルネスの存在がどれほど大きくなっていったかがよくわかります。こんなきれいなお兄さんが優しくしてくれたら惚れるしかありません。兼守美行先生のイラストがまたかわいいんですよ。美少年。ルーフェンの顔つきが変化していくのも、あまりの美しさに何度もハッとしました。

 ルーフェンは皇帝α、ヨルネスは平民Ωであるために、身分差による反対の声は常にある状態。ですがふたりとも強い大人で、互いを守ろうと立ち向かっていってくれるので頼もしかったです。ヨルネスははじめこそ皇帝になったルーフェンに戸惑い距離を置こうとするものの、ルーフェンが馬鹿にされようものなら真正面から怒りに行く強いお方。このシーンでのルーフェンは皇帝らしく堂々としていらっしゃいましたが、内心かなり喜んでいたんじゃないかな、と想像しては萌を募らせています。

 弟皇子の動向はびっくりで、最後まで目が離せませんでした。少しの登場だった白竜大公もすごくかっこよくて、皇族αの偉大さを思い知らされます。そしてオウムのヨル!なんて賢い鳥さん……お互いへの愛の言葉を覚えてしまうなんて、他の方がお世話したら大変なことになってしまうのではないでしょうか。ふたりの前以外ではおしゃべりはしないコかもしれませんが、オウムが脱走して慌てふためく皇帝夫妻を見てみたい気もします。


<オススメ>

・大成長する年下α×清廉な年上Ω。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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