はだける怪物(上)小冊子付特装版 /おげれつたなか

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<登場人物>

 (攻)秀那歩(しゅうな あゆむ)…林田の部下。イケメン

 (受)林田かんのすけ(はやしだ かんのすけ)…かんちゃん。会社員。29歳。


 弓冬次(ゆみ とうじ)…林田の元カレ。別れる前は林田が暴力を振るっていた。


<あらすじ>

 秀那と林田は恋人になってからはほぼ毎日一緒に過ごしています。
 これまでにないくらい林田にはまりだしている秀那は、林田の過去が気になりつつも言い出せません。
 そんな秀那に転勤の辞令が下り、2年間大阪に行くことになります。


<感想>

 つり目三白眼受が好きです。

 『錆びた夜でも恋は囁く』で元彼に暴力を振るっていたかんちゃん。『恋愛ルビの正しいふりかた』に収録の「ほどける怪物」で秀那とめでたく付き合い出して、今回はさらにその後のふたりのお話です。

 前作までは自分の過去を悔やむかんちゃんを秀那が強引にひっぱっていく感じでしたが、今作では主に秀那の方がもだもだしていました。かんちゃんが意外と素直で前向きになっていて、年上受としての本領を発揮しています。

 ただ、時々入るかんちゃんの回想はかわいそうでつらかったです。暴力は許されることではないけれど、優しかったかんちゃんがそこまで追いつめられた経緯が凄まじくて目を覆いたくなります。番外篇として収録されていた弓と真山が幸せそうなのが救いです。

 そしていつかあるんじゃないかと期待していたんですが、ついに秀那が弓に出会います。かんちゃんとの再会もあるんでしょうか。下巻が待ち遠しいです。



特装版小冊子『薊』

 2015年に同人誌として刊行されていたものの復刻版です。「※リバ表現がありますのでご注意ください」とのことでした。

<感想>

 かんちゃんと弓がまだ恋人で、かんちゃんが社会人として働き始めたころのお話。かんちゃんが会社や家族に追いつめられていく様子が詳細に描かれています。弓にも少し影があり、若いふたりが少しずつすれ違っていくのがわかります。

 気楽に楽しめる内容ではありませんでしたが、読めてよかったと思います。ふたりには別々でも幸せな未来があってこそだと思うので、やっぱり早く下巻が読みたいです。



<関連作品>

・電子書籍
Renta!/
eBookJapan/
BookLive!/
ひかりTVブック


・通常版


・既刊コミックス







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